2010/12/30

クロ・デュ・マルキ 1993

 
クロ・デュ・マルキ 1993クロ・デュ・マルキ 1993
CLOS DU MARQUIS 1993

フランス:ボルドー地方:AOCサン・ジュリアン
アルコール度12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド

町田の蔵家さんで、6380円で購入。

【外観】
少しオレンジがかった、落ち着いたルビー色。
深い透明感があるが、底は見えない。
フチにオレンジ色がさしている。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
瓶の底に澱が多く見られるので、、デキャンタージュ。
最初は香りが閉じている印象。
グラスを回して時間が経つと、強いスミレの香り。
ボルドーらしい印象。
ドライフルーツやドライフラワー。
紹興酒のようなオリエンタルスパイス。
熟成感をしっかり感じる香り。
ちょっと酸化してる印象もあり。

【味わい】
酸味の強いアタック。
残糖をわずかに感じるセック。
まろやかな口当たりで、バランス良い。
タンニンはキレイに溶けていて滑らか。
熟成感の中にフルーティさも残っていて、飲みやすい。
グランヴァンを感じさせる、口の中で消えてしまうような飲み口を持っている。
少し下り坂にさしかかっているような印象もある。
余韻は長く続く。

【総評】
クロ・デュ・マルキは、みなさんご存知の、レオヴィル・ラス・カーズのセカンドワインですね。

17年前の1993年。
1993年は、ボルドーのオフビンテージなので、古酒でも比較的安く買えます。
実は、1993年は結婚した年なので、この年のワインをよく飲みます。

同じ年のレオヴィル・ラス・カーズを飲んだことがありますが、グランヴァンの素質を持った、とても素晴らしいまとまりだった記憶がありますね。
オフビンテージとはいえ、とても美味しかった。

その時の記憶と比べると、やはり力不足感と、熟成の下り坂に入っている様な感じを受けます。
でも十分美味しいですね~。

カミさんに価格を聞いたら4800円。

確かに最初の印象は、ちょっと期待はずれ?みたいな印象。

今日の晩ご飯は、ぶりの刺身と、ローストビーフ。

さすがにぶりの刺身はやめて、もも肉のローストビーフに合わせてみたら、良く合いました。
正確にはフライパンで焼いているので、牛のたたき、らしいですが。

ラムよりはビーフくらいの方が合う感じ。
脂身の少ないもも肉がよく合います。

食事が終わって、スモークチーズ、ラムレーズン入りのクリームチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノの3種類のチーズにも合わせてみました。

それぞれよく合いますが、その中でもパルミジャーノ・レッジャーノにバジルをふったものが一番良く合いますね。

熟成した穏やかで優しい味わいなので、合わせる食事もあまり主張の強くないものがよく合います。

ビーフジャーキーもあったのですが、想像しただけで合わなさそうなのでやめました。

このワイン、時間がたって、ワインが開いてくると、どんどん良くなってきました。

ちょっと力が落ちてるなんてとんでもないですね。

香りはどんどん強くなって、味わいはさらにまろやかに。

気になっていた酸化した印象もどこへやら、ものすごくマイルドな、上質な口当たりの、完璧なバランスのワインになってきました。

酔っ払ってからじゃありません!(と思います)

1級のグラン・クリュクラスの完璧なバランスじゃないでしょうか。(言い過ぎ?)
こんな完璧に近いワインを飲んだのは久しぶりですね~。

以前飲んだ記憶は・・・あー、やっぱりレオヴィル・ラス・カーズかな。

この価格でこの味わいってのは、スーパーディスカウントじゃないでしょうか。
いやー、今年も終りになって、こんなに良いワインが味わえて、とても幸せです。

ちなみに、しっかり開かせないと、良さが出てきませんのでご注意を。

熟成したクロ・デュ・マルキ、超オススメですね。

■楽天ショップへのリンク
クロ・デュ・マルキ[1993] 税込 6,930 円 送料別
※サイトより引用
販売している私が、一番驚いているかもしれません(汗)
ご存じのように、造り手の『シャトー・レオヴィル=ラス・カーズ』は、ボルドーの第2級格付けではありますが、この造り手が、第1級格付けシャトーに並ぶ実力の持ち主である事は、周知の事実で、もし『格付けの見直し』が実現すれば、間違いなく1級に昇格すると言われています。
そんなレオヴィル・ラスカーズが造るセカンド・ワインの『クロ・デュ・マルキ』は、ボルドーで最も優れたセカンド・ワインの1つ言われ、ロバート・パーカー氏からも…納得の評価
レオヴィル=ラス・カーズのセカンド・ワインの品質は、疑いもなく、ボルドーの名高い1855年の格付けにおける第2級、第3級シャトーのいくつかよりも優れている。またボルドーで、最も優れたセカンド・ワインの1つであり、優れたサンジュリアンの1つである。(講談社『ボルドー 第3版』より抜粋)
と、絶大な評価をされています。
そんなセカンドの《16年熟成》を経た1993年が、今どき、7千円以下で手に入るなんて、ちょっと信じられません(;^^)
手頃な価格で、本格派ボルドーの熟成感を楽しめる、またとないチャンスです!
まさに飲み頃を迎えた、本格派ボルドーを、是非、心ゆくまで堪能して下さい!!

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