2010/08/25

プリマテッラ ピノ・グリージョ 2009(ブラインドテイスティング:外す)

(1)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(2)シャルドネ(伊:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエI.G.T.:09)\980
(3)ピノ・グリージョ(伊:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエI.G.T.:09)\980
(4)ビウラ(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・デ・メサ:NV)680
(5)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(日本:チリ産輸入ワイン使用)\640

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

プリマテッラ ピノ・グリージョ 2009
【外観】
やや淡い、グリーンがかったレモンイエロー。
グレーっぽく、グリーンっぽい。
淡い色調で、濃い日本酒くらい。
小さな気泡がフチに多く見られる。
微発泡?ってくらいの泡。
粘性は低く、サラッとしている。

【香り】
炭酸の印象。
日本酒の酵母のような香り。
アルコールの印象が強い。
少し焼酎っぽくもある。
グラスを回すと少し果実感が出てきた。
わずかに柑橘系。
香りはとても弱く、細い。
しかもワインっぽくない。

【味わい】
残糖をわずかに感じるセック。
ライトな飲み口。
苦味が強く、あとまで残る。
酸味は弱めで、苦味に負けているが、縁の下で支えている感じ。
とても軽いが、バランスはよくまとまっている。
余韻も少しある。

【判定】
若々しく炭酸を多く含んでいる外観からはイタリアを想像させる。
ただ、スペインのヴィノ・デ・メサも怪しい。

香りは日本酒っぽい酵母の印象。
これは日本のワインか?
ブドウ由来の香りはあまり感じず、醸造とアルコールの印象が強い。
グラスを回すとわずかに柑橘系の香りが出る。

飲み口はライトでバランスよくまとまっている。

価格は安そうだが、繊細にまとまっている感じは、980円のイタリアも可能性あり。
品種の印象では、スペインのビウラが一番近い。

ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンという高貴品種のイメージではない。
もっとローカルで粗野な感じ。

しかも最初に感じた日本酒や焼酎の印象がシェリーっぽい感じに変わってきた。
これはスペインだな。

ファイナルアンサーで、ビウラ
で、ブー

なんと!伏兵のピノ・グリージョ・・・

【総評】
プリマテッラ ピノ・グリージョ 2009
PRIMATERRA PINOT GRIGIO 2009

伊:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエI.G.T.
アルコール度:12%
ブドウ品種:ピノ・グリージョ

リカーランドトップで、980円で購入。

思いっきり気泡を含んでいた段階で、イタリアがかなり怪しかったのですが・・・外してしまいました。

イタリアワインにしてはちょっと陰気な雰囲気の飲み口ですが、バランスは良くて、美味しいワインだと思います。

軽いので、最初に飲むと安い印象もありますが、少し飲むとバランスの良さが分かりますね。

冷やしてグイグイ飲んだ方が良いワインです。

今日の晩ご飯は、イサキの刺身と、もやしのナムルと、昨日の残りの夏野菜のカレー。

もやしのナムルに合わせてみると、ワインの完全に負け。
ナムルが生くさく感じます。

イサキの刺身は、わさび醤油だと全く合いません。
生臭さが立ってダメですね。

とっておきの技、わさび醤油にワインを加えてみましたが、まだダメ。
10分くらい漬けにしてみたら・・・なんとなく合わなくもない??
いやいや、この生魚の生臭さには完全に合いません。
口に残る魚の生臭さをワインが強調してしまいますね。

イサキってちょっと青魚に近い印象があるのかな?
この刺身がやや鮮度落ちてるのか?

昨日の残りの夏野菜のカレーも完全にワインの負け。
何だか、とりつくしまがありません。
深く大きな河が料理とワインの間に流れてる感じ・・・

今日の食事は全敗です。

味わいも弱く、香りも弱いので、香りの強い料理はダメじゃないでしょうか。
合いそうなのは野菜ですね。
ナスとか、エリンギとか、ソテーしたものに合いそう。

あとは白身の魚のグリル?
でも魚系はちょっと危険な香りがします。

このピノ・グリージョ、落ちぶれた貴族のプライド、みたいなものを感じますね。
誰も分かってくれなくてもオレは偉いんだ、みたいな。

料理にも合わせにくそうだし、第一印象ちょっと安っぽいし。

でも何となくプライドみたいなものを感じるんですよね。
プライドというか、伝統というか。

個人的には嫌いじゃありません。
甲州にも、ちょっと似てる感じ?

でも人に勧めるには勇気がいりますね。
ワインを結構飲みつけている人か、あまり強いワインが好きじゃない人。
ワインに対してフトコロが深いひとかな。

カミさんに意見を聞いたら・・
「このワイン軽いよね。でもアルコールっぽい。アルコールっぽいのに酔わない。何か損した気分。」
だそうです。

やっぱり最初に感じた日本酒っぽさ、みたいなアルコール感が嫌いに人にはダメかもですね。
女性ウケしないワインかな~。

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ピノ・グリージョ・デッレ・ヴェネツィエ[2009] プリマテッラ 税込 1,050 円 送料別

※サイトより引用
プリマテッラは、ワイン造りで有名ないくつかの州から素晴らしいブドウ栽培者を探し出し、その土地のテロワールを表現したワインを造ろうという、新しいプロジェクトです。
ピエモンテ州ガヴィの著名な造り手である、『ヴィッラ・スパリーナ社』のオーナー、「ステファノ・モッカガッタ氏」を中心に生まれました。ワイン造りのスタイルは、ブドウと土地が持つ本来の風味と、アロマを最大限にかもしだすようにと、控えめ、かつ自然に造られています。シンプルに土地のワインを楽しんでもらうために、極めて、クリーン、フレッシュ、フルーティな味わいで、非常にコストパフォーマンスに優れたワインです。
このラベルは、このシリーズで一番お気に入りです!
魚が、サングラスして日光浴なんて!!
もっとしっかり焼いてください!!(ちょっと違うかも?)
洋ナシ、トロピカルフルーツの甘い香りが、ふんわり心地良く、味わいは、ドライ。
程よい酸と、戻るように微かに残る甘みの余韻が、とてもキレイです!

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