(1)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ20%、カベルネ・フラン10%(仏:ボルドー地方:メドックAC:06)\950
(3)グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー20%(仏:プロヴァンス-コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:06)\950
(4)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
とても鮮やかな、若々しい色調のガーネット。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
色合いはとても鮮やか。
フチはピンク。
輝きは弱め。
粘性は弱め。
【香り】
赤いフレッシュな果実。
青草のようなハーブ香。
香木のような独特なスパイス香。
香りはそれほど強く無いが、力強さを感じる。
グラスを回すと、生のハーブのような、パセリのような青臭い感じ。
赤ワインでこれくらい青臭いのは珍しい。
樽の影響はあまり感じられない。
【味わい】
ほんのり残糖を感じるセック。
フレッシュな飲み口で、ジューシー。
ミディアムボディ。
酸味はフルーティで、しっかりしている。
フレッシュでジューシーなアタックから、最後のフィニッシュまでずーっとフルーティ。
それでいて、口当たりのいい辛口なので、バランスが良く、まとまりが良い。
余韻は少し爽やかに続く。
【判定】
若々しい外観は、2008年か、2009年。
そうなると、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンか、カルメネール。
香りは独特なスパイス香。
青草香はカベルネ・ソーヴィニヨン?
ちょっと新酒っぽい印象もあり。
味わいは、とてもスッキリした爽やかなフルーツ感。
この感じは以前、カッシェロ・デル・ディアブロ シラーズと同じ。
フルーツが嫌味なくフレッシュにまとまっている。
スッキリした飲みやすいカジュアル感があって、グイグイいけるタイプ。
ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー
おっと、カルメネール。
【総評】
サンライズ カルメネール 2008
SUNRISE CARMENERE 2009
チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カルメネール
グルメシティで、特売758円で購入。(通常980円)
兄貴分のカッシェロ・デル・ディアブロかと思わせる、サンライズのカルメネールです。
今回、サンライズのワインをいくつかまとめて買いましたが、その中では一番美味しいですね。
やはり、南アフリカだとピノタージュが美味しいように、地元の固有品種は外れが少ない気がします。
すっきりしたカジュアルなフルーツ感があって、舌をすべるように体に入っていく感じ。
暑い日に飲む赤ワインとしていいかもしれません。
香りに青臭い感じがあって、ワインとしてはマイナスポイントだと思いますが、カジュアルに楽しむには全然問題ないと思います。
逆に個性的でいいかも。
今まで飲んだカルメネールの印象は、スパイシーなメルローとか、濃いサンジョヴェーゼなんですよね。
今回のカルメネールは、カベルネ・ソーヴィニヨンに近い印象。
スッキリしたフルーティなカベルネ・ソーヴィニヨンって感じ??
そうなると、カルメネールの特徴がますます分からなくなってきますね。
いわゆる高貴品種とは違う、「野趣な印象」がある事は間違いありません。
スパイスの印象というか、青っぽい印象のフローラルって感じ、いやピーマンかな?
「アロマパレットで遊ぶ―ワインの香りの七原色」で、青ピーマンを調べてみると・・・
青ピーマンの香りは、メトキシピラジンと呼ばれている物質で、この香りはベレゾン(ブドウの色づき)後の適切な除葉で、軽減・消失させることが出来る欠点・・・だそうです。
カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブランの特徴香では無い、という事ですね。
やっぱり・・・・カベルネ・ソーヴィニヨンの品種香とはちょっと違うのかな。
とはいえ、まったくのブラインドでこのワインをテイスティングしたら、ほとんどの人がチリカベって言うんじゃないでしょうか。
今日の晩ご飯は、鶏のトマト煮込み。
フライパンでソテーしてから、トマトソースで煮込んだもの。
ワインにはよく合うメニューですが、このワインはフルーツ感が強くなりすぎてイマイチよく合いません。
やっぱりカジュアルなメニュー、というか、おつまみに近い感じが合うのかも。
スイーツにも合いそうですね、フルーツケーキみたいなやつ。
ちょうどブルーベリージャムみたいな味わいなので、プレーンなチーズケーキとか合うかも。
チーズ系のデザートには合いそうな気がします。
ともかく、誰でも気負わずに美味しく飲めるワインですね。
カジュアルな印象なんので、特別な日、というよりは、みんなでワイワイ楽しむ時に良いと思います。
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