2010/07/04

サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(2)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(4)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(伊:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC:08)\1050
(5)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008
【外観】
若々しい色調の濃いガーネット。
色はほとんど黒だが、フチはバイオレット。
深い透明感を感じるが、底はまったく見えない。
艶っぽくてらてらした外観。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
強いアルコールの印象。
最初のアタックは蒸留酒のようなイメージ。
濃厚な加熱したようなフルーツ香。
同時にフレッシュな黒い果実。
ケミカルな硫黄のような印象も少し鼻をつく。
グラスを回してもそれほど印象が変わらず、フルーツ香が主体。
そこになめし革のような少しケミカルな印象が加わる。
あまりボリューム感は無く、少しキツめの印象。

【味わい】
ほとんど残糖を感じ無いセック。
ミディアムからフルボディ。
酸味はやや弱い。
タンニンは、細かいがしっかりある。
アルコール度は高い。
酸味は控え目な感じだが、アタックからフィニッシュまで酸味が主体。
渋みが途中から出てきて、フィニッシュで一番強くなる。
少しチグハグな感じはあるが、それなりにバランスよくまとまっている。

【判定】
濃い若い外観からは、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、モンテプルチアーノが候補。

香りは最初閉じている段階では品種の個性がつかみかねる。
ただ、時間とともに独特な酸味を感じてくる。
サンジョヴェーゼに良くある、ちょっと紹興酒のような独特な酸のイメージ。

味わいのサバサバ感はイタリアっぽい。
ブドウ品種自体に力が無くて、ボディが弱いような印象。

グラスに入れて時間がたつと、だんだん力が抜けてきて、ちょっと酸っぱい感じになる。

ファイナルアンサーで、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
で、ピンポン

いわゆるイタリアっぽいテイストです。

【総評】
サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008
SAN GIORGIO MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2008

イタリア:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC
アルコール度:13%
ブドウ品種:モンテプルチアーノ

リカーランドトップで、1050円で購入。

ニューワールドな造りなのですが、イタリアっぽさも残しているハイブリッドワイン?
フルーティながら、どことなく伝統産地の品格を感じます。

今日の晩ご飯はタンドリーチキン。

スパイスのたっぷりついている外側は完全にワインの負け。
でもチキンの中の部分はとても良く合いました。

食事と合わせると、フルーティさとほんのりとした甘さが出てきます。
甘さも嫌味の無い感じなので、食事にも合わせやすそう。

落ち着いたフルーティさと甘みがあって、飲み進んでも飽きがきません。

カミさんに価格を聞いたら、1380円。
1000円以上、1500円未満って感じみたい。

ワインだけで飲んでると、だんだんニューワールドの印象が強くなってきますね。

雫にも色素が残って、グラスの汚れる感じもニューワールドっぽい。(偏見?)

外観は完全にニューワールドタイプですが、繊細なフルーティさが最後まで続いて楽しめるワインです。

1000円ちょっとだったらお買い得ですね。

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