2010/04/17

トラピチェ マルベック 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)シラー40%、カリニャン40%、グルナッシュ20%(仏:ラングドック・ルーション地方:コルビエールAC:07)\1290
(2)マルベック(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\1060
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(ルーマニア:オプリソール地区:06)\870
(4)ネロ・ダーヴォラ(伊:シチリア州:シチリアIGT:08)\494

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

トラピチェ マルベック 2008
【外観】
フチがわずかにバイオレットで、ほとんど黒に近い、ガーネット。
真っ黒、って感じで透明感はほとんど無い。
フチは数ミリバイオレットで、若々しい。
小さな気泡がフチに多く見られる。
ディスクは無し。
粘性はやや強い。

【香り】
濃厚な果実香。
パンの酵母。
ややグリーンっぽい。
グラスを回すと生っぽい動物香。
やや重い、杉のようなグリーン香。
香りはそれほど強く無いが、重厚さがある。

【味わい】
ミディアムからフルボディ。
残糖をわずかに感じるセック。
酸味は穏やかで、チャーミングな印象。
タンニンもまろやかだが、渋みはしっかりある。
アルコール度が高いのと、フルーティさが強いので、かなり甘い印象がある。
口当たりはクールで、スッキリしているが、後から重さを感じる。
後味は乾く印象。
余韻は短い。

【判定】
真っ黒な外観は、コルビエールか、マルベック。
香りは、やや茎っぽいグリーン香を感じて、カベルネ・ソーヴィニヨンをイメージさせる。
でもシラーが混ざっているような印象。
味わいは見た目よりずっと、スッキリしていてフルーティ。
カベルネ・ソーヴィニヨンのフルーティさではない。
もっとメルローっぽいというか。
フルーティさを全面に出した、ニューワールドタイプのワイン。
そうなると必然的にマルベック。
このチャーミングなフルーティさは、確かにマルベックっぽい。

ファイナルアンサーで、マルベック
で、ピンポン

マルベックって独特のフルーティさがありますよね。

【総評】
トラピチェ マルベック 2008
TRAPICHE MALBEC 2008

アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:マルベック

リカーランドトップで、1060円で購入。

見た目チリカベなんですが、飲むとフルーツ感をとても強く感じます。
アルコール度は高い方ですが、スイスイ飲めるワインですね。

ニューワールドのワインは、食事と合わせなくても美味しいものが多いですが、このワインもまさにそのタイプです。

ピザ用の普通のチーズをのせて焼いたパンにバッチリ合いますね。
シンプルな味の方が、フルーティさを楽しめていいと思います。

ちなみに、レトルトのミートソースのパスタも食べたのですが、何だかやっぱり合いませんね。

家庭ですぐに用意出来る、このワインに最適なおつまみは、やっぱりパンにチーズかな。

このワインはとても素直な印象があって、無印良品的な、余計なものを削ぎ落したシンプルさを感じます。

リッチでもないし、深みがあるわけでもないのですが、品質は高いのではないでしょうか。

気になるのは、ラベルがシンプル過ぎて、1000円以下のイメージって事でしょうか。
外観の安っぽさでは、ちょっと損してますね。

でもその見た目のシンプルさは、ワインの味と結構マッチしてます。
見た目はリッチだけど、味はガッカリ、みたいなワインとは違って、正直に味の印象をラベルデザインにしてるような気がします。

素直なマルベックを飲みたかったら、オススメですね。

■楽天ショップへのリンク

トラピチェ マルベック 2007 税込 1,155 円 送料別

※サイトより引用
アルゼンチン一の生産地、メンドーサに1883年設立されたワイナリーです。
アルゼンチンNo.1の輸出量を誇り世界中で最も親しまれているアルゼンチンワイン。
ヨーロッパの最新技術を取り入れ、アルゼンチンの風土・気候にあった独自のワイン造りを確立していったトラピチェは、それまでのアルゼンチンワインの評価を一新するような素晴らしいワインを次々に生み出し、アルゼンチンが世界屈指のワイン産国へと発展していくことに大きく貢献したのです。
マルベック種はボルドーでは補助品種ですが、アルゼンチンでは主役ともいえる重要な品種です。現在、世界的醸造家ミュシェル・ロラン氏がコンサルタントを行っています。

0 件のコメント:

閲覧数の多い記事