2009/02/28

ドメーヌ エオーレ フィトゥ 2004(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・カベルネ・ソーヴィニヨン(アルゼンチン:クージョ地方:サン・ファン州:07)\1180
・カリニャン50%、グルナッシュ30%、ムールヴェードル20%(仏:ラングドック地方:フィトゥーAC:04)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドメーヌ エオーレ フィトゥ 2004
【外観】
濃い外観。
深い透明感があり、底がうっすら見える。
色合いは落ち着いていて、やや黒っぽい。
粘性はやや強い。

【香り】
なめし革。
腐葉土。
ややケミカル。
独特な酸味を感じる香り。

【味わい】
ライトからミディアムボディ。
タンニンは控えめ、酸味はやや強め。
二酸化硫黄の印象をちょっと感じる。
インクや鉛筆のような味わいがある。
余韻は短く、後味はすっきりしている。

【判定】
外観からは候補を絞れない。
香りの印象はサンジョヴェーゼ。
独特な酸を感じる香り。
味わいもやや収斂性のある酸味というか、サンジョヴェーゼっぽい味わいがある。
他の選択肢であるとすればカリニャン、グルナッシュ。
生産年も同じなので、熟成感からは判断できず。
ただ、酸が主体の味わいはやはりサンジョヴェーゼか。

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ブー

割と自信あったのに・・カリニャン、グルナッシュの方でした。

【総評】
ドメーヌ エオーレ フィトゥ 2004
DOMAINE EOLE FITOU 2004

フランス:ラングドック地方:フィトゥーAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:カリニャン50%、グルナッシュ30%、ムールヴェードル20%

リカーランドトップで、980円で購入。

伝統産地独特な、やや癖のあるワインです。
香りは二酸化硫黄の印象が強いですが、まだ閉じているのかも。

とてもサンジョヴェーゼの印象なので、以前飲んだカリニャンの記事を読み返してみると、やはりサンジョヴェーゼに似てるという感想。
動物小屋のような悪臭系の要素が入っているところと、独特な酸味の印象もまさに同じ感想。
グラン・シャリオ コルビエール 2001

飲み口はすっきりとクリーンで、ちょっとクールな印象もあり、いい感じ。

ラングドックのA.O.C.フィトゥーですが、ちょっと寒い産地で作られたワインをイメージさせます。

料理が入るとまた美味しく飲めるかも。

今日の料理はミートローフ。
ちょーどいい感じです。
ワインはフルーティさが際立って、すっきりと美味しくなります。

家庭の家庭料理と合わせやすいワインですね。

程よい熟成感でおすすめです。

ヴァルシャイマー シルバーベルク シャルドネ トロッケン 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(独:ファルツ地方:Q.b.A:06)\1560
・甲州(日本:甲州市:勝沼:07)\1450
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥー・メールAC:07)\1040
・シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\806

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ヴァルシャイマー シルバーベルク シャルドネ トロッケン 2006
【外観】
やや濃い黄色。
輝きがある。
小さな気泡が少し見られる。
粘性はやや強い。

【香り】
厚みのある果実香。
かりんくらい。
ヴァニラやクリームの香り。
ミントの印象。
グラスを回すとチーズのような発酵香。

【味わい】
厚みのあるフレッシュな口当たり。
たっぷりとしたボディ。
爽やかな酸味。
後味には酸味が残りジューシーな印象。

【判定】
濃いめの外観から甲州は消える。
香りは厚みのある果実香でシャルドネっぽい。
ほんのり甘い印象のクリーミーなシャルドネ。
樽をうまくつかったニューワールドのシャルドネのよう。
それでいて爽やかさやフルーティさがありとてもバランス良くまとまっている。
少し残糖が多いか?
シャルドネは2つあり、一つはモメサン、もう一つはドイツ。
ドイツのシャルドネは飲んだ事がないが、予想としては残糖が多いのではと思っている。
醸造技術は世界一の国なので、ソツなくまとめている事が予想される。
そういう点では甘さと酸味のバランスがドイツワインっぽいかな。

ファイナルアンサーで、ドイツのシャルドネ
で、ピンポン

だんだん、甘さが気になってきました。

【総評】
ヴァルシャイマー シルバーベルク シャルドネ トロッケン 2006
Walsheimer Silberberg Chardonnay Trocken 2006

ドイツ:ファルツ地方
アルコール度:13・5%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、1560円で購入。

ネタばれするとますますドイツワイン。
ニューワールドな印象なんて言ってましたが、これはまさにドイツワインですね。
ほんのりと甘さがあるので、好き嫌いがありそうです。

何となくですが、やはりドイツワインにシャルドネは合わないかも、って思ってしまいました。

もっとシャープな味わいの品種の方がまとまるような気がします。
やや重い印象になるのでしょうか、シャルドネだと。

でも飲み進んでもそれほどこの甘さは気になりません。

思い起こせば、20年位前にドイツワインがブームになったときは目が覚めるような美味しさを感じたものです。
味わいにも流行があって、今はドライなワインが主流なので、ドイツワインは受難の時代ですね。

もちろん、ドイツワインも辛口への移行が進んでいて、今回も「トロッケン」で辛口のカテゴリなんですが、すっきりとした辛さではなく、ほのかに甘みを感じます。

これがドイツワインの個性なのかもしれませんが、ちょっと時代から離れてる印象を受けてしまいますね。

マス デュ ソル ピクプール ド ピネ 2003

マス デュ ソル ピクプール ド ピネ 2003
Domeine du Mas du Sol PICPOUL DE PINET 2003

マス デュ ソル ピクプール ド ピネ 2003
フランス:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:ピクプール

スーパーアルプスで、930円で購入。

【外観】
濃い黄色。
ややオレンジがかっている。
輝きがあり、ディスクも厚い。

【香り】
蜜のような印象。
白い花の香り。
香木のような、熟成を感じる香り。
時間が経つとドライマンゴーのような感じも出てくる。


【味わい】
酸味がたっている印象。
ボディは薄く、とげとげしい。
後味はすっきりとしていて悪く無い。
辛口だが、わずかに残糖があり、甘い余韻がある。

【総評】
かなり熟成が進んでいて、痛むちょっと手前って感じの印象です。

ただ、素性は悪くない感じで、何となく気品を感じます。

酸味がちょっと特徴的で、最初の印象はとげとげしいんだけど、2口目からちょっと大人しくなるというか、力が抜けてくるというか。

冷えているより、やや温度が上がった方がまろやかで飲みやすくなる感じ。

熟成が進んでいる分、全体的に重い印象があって、素直に美味しいって感じではありません。
カミさんは2杯でギブアップしてました。

でも、こういう個性のあるワインが減ってきているので、なんだかちょっと得した気もします。
というか、ちょっと懐かしいんですね、きっと。

ひと昔前はこういった、過熟した印象で、重くて、酸っぱいワインが結構ありましたね。

現代的なクリーンなテイストとは違う、古風なワインですが、飲んでるだけでちょっとしたフランス旅行を気分を味わえる、異国情緒あふれるワインです。

ちなみに、ピクプール ド ピネというAOCと、コトー・デュ・ラングドックというAOCがダブっているのが不思議だったのですが、コトー・デュ・ラングドックの中でもピクプール種を使ったワインについては、ピクプール ド ピネのAOCを名乗れるみたいですね。

2009/02/26

フォルタン カベルネ・ソーヴィニヨン 2007 <中瓶>

フォルタン カベルネ・ソーヴィニヨン 2007 <中瓶>
FORTANT CABERNET SAUVIGNON 2007 <375ml>

フォルタン カベルネ・ソーヴィニヨン 2007 <中瓶>
フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

デイリーヤマザキで、ハーフボトルを608円で購入。

【外観】
濃い外観。
深い透明感。
ディスクは薄く、フチまで色が近い。
やや落ち着いた黒っぽい色合い。
粘性はやや強く、雫に色が残る。

【香り】
ややケミカル。
閉じているのかも。
ヴァニラ。
ちょっと人工的な果実香。
少し香ばしい焦げ臭。
クッキーのようなイメージ。

【味わい】
ミディアムからややフルボディ。
セックでしっかりしたタンニン。
酸味もやや強い。
メリハリのある印象。
余韻はあまり無く、後味はやや軽め。

【総評】
ちょっと懐かしいというか、ワインらしいというか、安定感がありますね。
手際よい感じで、そつが無く、安心して飲めるワインですね。
コンビニで買えて、この価格でこの品質だったら用途は多いですね。

しっかりした肉料理に合いそうですが、香りがそれほど主張してないので、家庭料理にも合わせやすいタイプです。

今日の晩御飯はコンビニのドライカレー。

両方強すぎてちょっとチグハグな印象になってしまいますね。

ビーフカレーくらいならちょうどいいかも。
ストリングチーズの方が合わせやすいですが、しっくりくる、って感じではありません。

ラベルはイタリアワインっぽいですが、味も香りもしっかりフランスワイン。
明るく楽しい感じではなく、ちょっと重くて一癖ある感じです。

肉料理のときに気軽に合わせる、ハーフボトルのワインとしてはおすすめです。

2009/02/24

ヴィニッシモ トレッビアーノ シャルドネNV(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(独:ファルツ地方:Q.b.A:06)\1560
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・シャルドネ(ルーマニア:南西部:オプリソール地区:07)\830
・トレッビアーノ、シャルドネ(イタリア:エミーリア・ロマーニャ州:ルビコーネIGT:NV)\780

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ヴィニッシモ トレッビアーノ シャルドネNV
【外観】
淡い黄色。
ややグレーがかっている。
ほんのりグリーン
輝きあり。
若々しさがある。
粘性はやや強く、脚が多く現れる。

【香り】
酵母の印象。
フルーツは柑橘系。
グラスを回すとパンの香りになる。
そこにかすかにレモンのような果実香。
わずかにミネラル。

【味わい】
残糖を感じる、やや甘口といった印象。
不思議な飲み口。
ワインじゃないような印象をうける。
まろやかな口当たりながら、口の中でバタバタするような、いったりきたりするような、すーっと流れないような、なんとも不思議な飲み口。
喉の手前でぐっと踏ん張る感じとでもいいましょうか。
後味はとても喉に残る印象。
酸味はほどほど。

【判定】
不思議なワイン。
あまり飲んだ事の無い感じ。
残糖が多く、アルコール度が少ない。

ドイツのシャルドネか、ルーマニアのシャルドネじゃないだろうか。

ピクプールは04なので熟成感が違うので外す。
イタリアの可能性もあるが・・・なんとも言えない。

価格帯としては1000円しないレベル。
そうなるとドイツのシャルドネは消えて、ルーマニアとイタリアの勝負になる。

トレッビアーノも悪いときはとても悪いので、案外それかもって感じ。
何となくだけど、2つ以上の品種がブレンドされているような印象を受ける。
そうなると、やっぱりイタリア?
あっ!
そういえばこのイタリアワイン、セッコかどうか確認してなかった、きっとイタリアだ、これは。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ
で、ピンポン

あれ、ラベルをみたら辛口になってる。

【総評】
ヴィニッシモ トレッビアーノ シャルドネNV
Vinissimo TREBBIANO CHARDONNAY NV

イタリア:エミーリア・ロマーニャ州:ルビコーネIGT
アルコール度:12%
ブドウ品種:トレッビアーノ、シャルドネ

リカーランドトップで、780円で購入。

イタリアの甘辛度は、セッコ(アシュット)→アッボッカート→セミ・セッコ→アマービレ→ドルチェ(カッネッリーノ)ですよね。

これはアッボッカートくらいじゃないの?って感じがしますが、うすら甘いような感じで、ぎりぎりセッコなのかもしれません。

ひ弱なボディで、アルコール度は低めで、もったりしていて、ゆるーい感じのワインです。
ひと昔前の日本の新酒みたい。

ちょっと抜けてるけど憎めない人、みたいなまとまり。

食事と合わせても邪魔はしないけど、引き立てもしない、みたいな感じ。

カジュアルにガブガブ飲むタイプとしては良いかと思いますが、我が家的にはリピートしないでしょうね、これは。

2009/02/22

アルトザーノ テンプラニーリョ シラーズ 2006(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・カベルネ・ソーヴィニヨン(アルゼンチン:クージョ地方:サン・ファン州:07)\1180
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アルトザーノ テンプラニーリョ シラーズ 2006
【外観】
やや濃い外観ながら、透明感があり、底が見える程度。
フチは赤味が強いがやや落ち着いた印象。
粘性はやや弱い程度。

【香り】
赤い果実。
なめし革。
グラスを回すと動物香が強くなる。
黒い土のような印象。
少しオリエンタルスパイスのような香り。

【味わい】
残糖を感じる、やや甘さのある口当たり。
酸味もしっかりしていて、フレッシュ感がある。
ミディアムボディくらいで、厚みはあまりない。
アルコールの印象は強い。
余韻は甘さとアルコールの印象が残る。

【判定】
明るめの外観からはサンジョヴェーゼとテンプラニーリョが候補。
香りはサンジョヴェーゼ。
ただ、味わいは、ニューワールドっぽい。
いきなりアルゼンチンのカベルネ・ソーヴィニヨンが浮上。
花粉で鼻が利かないが、確かにカベルネ・ソーヴィニヨンの印象がある。
煙っぽいグリーン香とでもいうか。
味わいはいわゆるチリカベっぽいんですよね。
生産年は、サンジョヴェーゼが04だが、そんな熟成感は無い。
テンプラニーリョが次の候補だが、それもやはり違うかな。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー

なんとテンプラニーリョでした。

【総評】
アルトザーノ テンプラニーリョ シラーズ 2006
ALTOZANO TEMPRANILLO SHIRAZ 2006

スペイン:スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ
アルコール度:14%
ブドウ品種:テンプラニーリョ70%、シラーズ30%

リカーランドトップで、860円で購入。

最近、ニューワールドっぽいスペインやイタリアのワインがありますが、そのジャンルのワインですね。

ちょっと残糖が多めな感じで、甘い印象が強い飲み口なのですが、ベタベタした重い感じはありません。
クールでスッキリした飲み口は好印象です。

飲み進むと、やはりテンプラニーリョの特徴の野性的な動物香が出てきました。
濡れた犬よりちょっと土っぽい感じというか。

あと甘さを担当しているのがシラーズって感じがします。

カベルネ・ソーヴィニヨンと間違えたグリーンっぽさがあって、動物的な印象と半々くらいです。

でもいままでは、テンプラニーリョもシラーズも動物香主体の印象があったので、このグリーン香がどちらの品種が担当しているのか分かりません。

おお、そういえばローヌのシラーでカベルネ・ソーヴィニヨンっぽいのがあったな。

食事にはちょっと合わせにくそうです。
甘さとアルコール度が高いのがやや難点かな。

ワインとしては悪く無いんですけど、やっぱりニューワールドなイメージですね。
コストパフォーマンスはとても高いと思います。

【追記】
なんだかこのワイン、ポートとかシェリーのような趣があるんですよね。
食事と合わせるというよりは、食前酒や食後酒みたいにワインだけで楽しむのがいい感じがします。
夜中に映画を見ながらゆっくりやる、なんてシチュエーションには良さそうです。

2009/02/21

ガンディア・マルケス・デ・トゥーリア(白) 2007

ガンディア・マルケス・デ・トゥーリア(白) 2007
Marques del Turia Blanco 2007

ガンディア・マルケス・デ・トゥーリア(白) 2007
スペイン:バレンシア州:DOバレンシア
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ヴィウラ、ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、720円で購入。

【外観】
中庸な黄色。
ややオレンジを感じる。
粘性は強めで、脚が複雑に現れる。

【香り】
チーズのような発酵香。
熟した果実香。
ややスモーキー。
香りはやや重い感じ。

【味わい】
残糖を感じる、ほんのりとした甘さがある。
酸味も穏やか。
全体にまろやかで穏やかな印象。
後味は酸味が主に残る。
ライトな口当たりながらボディはやや厚い感じ。
アルコール度は少し高めの印象。

【総評】
まろやかで穏やかな印象。
突出した個性はないけど、安定感のあるイメージでしょうか。

華やかさやフルーティさに欠けるところがちょっと弱点かもしれませんが、この価格の中では良いワインだと思います。

軽さの中にもスペインらしい個性が現れているところも好印象。

スペインのワインって、シェリーっぽい、酵母影響を強く感じるワインが多いですよね。
ノワゼット(ヘーゼルナッツ)のような印象を感じるものも多い気がします。

シャトー・オー・プリュール 2004(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・オー・プリュール 2004
【外観】
濃い外観。
エッジは赤味が強い。
やや落ち着いた色合い。
透明感はほとんど感じられず、底もまったく見えない。
粘性はやや高く、脚が長く残る。
雫には色素が少し残る。

【香り】
すみれの花の印象。
果実はブラックチェリーくらい?
グラスを回すと、やや土っぽさが出てくる。
ボルドーっぽい印象。

【味わい】
張りのある口当たり。
残糖をほとんど感じないセック。
タンニンはキレイに溶けていて、なめらか。
酸はほどよくある。
余韻は少し長めに続く。

【判定】
外観からはどれも候補だがちょっと色が落ち着いているので、スペインの06は違うかも。
香りはボルドータイプ。
フローラルな印象がまず先にくる。
果実はフレッシュな感じで、あまり濃縮感は無いので、シラーではないかも。
味わいはかなりのセックなので、シラーは外す。
そうなるとボルドーかというと、サンジョヴェーゼがやや怪しい。
というのも、スーパータスカンタイプなので、濃くてボルドーチックな可能性がある。
それと、これちょっとブショネ?って香りがほんのり・・
今回のボルドーってコルクがカビてたんですよね。

ファイナルアンサーで、メルロー
で、ピンポン

微妙にブショネっぽい後味です。

【総評】
シャトー・オー・プリュール 2004
Chateau Haut Prieur 2004

フランス:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:メルロー90%、マルベック10%

町田の蔵家さんで、1080円で購入。

表面というよりは内部にあるような感じでコルクにカビの染みがあって、ちょっとやばいかなと思っていましたが、わずかにブショネ臭を感じます。

華やかな香りとスマートな飲み口は、この価格としては高いコストパフォーマンスだと思いますが、飲み終わって、余韻が消えたあとに、ふっとケミカルなカビ臭のようなものが残るような気が。。

カミさんに確認したら、ちょっと鼻につくような香りはあるけどいわゆるカビ臭ではないかな、と言ってました。

花粉症で鼻が利かないから、これは評価出来ないかな。

デコルディ・ソアーヴェ NV(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(独:ファルツ地方:Q.b.A:06)\1560
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・ガルガーネガ(伊:ヴェネト州:DOC)\756
・ヴィウラ、ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

デコルディ・ソアーヴェ NV
【外観】
中庸な黄色。
ややベージュ。
輝きあり。
ディスク厚い。
粘性やや高い。

【香り】
熟した果実の印象。
かなり熟成感を感じる。
樽の影響を感じる酸の印象。

【味わい】
香りの印象とは大分違い、ライトなくちあたり。
香りが口の中に広がって長く残る。
ただ、あまり良い印象ではない。
痛んでいる感じではないが、良い熟成感でもない。

【判定】
外観、香り、味わいともに、かなり瓶熟成をしたワインと思われる。
もともと力の無いワインが長く置かれて、痛む寸前、って感じの味わい。
これは03のピクプールしかないでしょう。

ファイナルアンサーで、ピクプール
で、ブー

な、なんとガルガーネガ、ソアーヴェでした。

【総評】
デコルディ・ソアーヴェ NV
DECORDI SOAVE NV

イタリア:ヴェネト州:ソアーヴェDOC
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ガルガーネガ

オーケーストアで、756円で購入。

まあ、安いソアーヴェなんですが、ちょっといまいちな味わい。
外れのボルドーブランのような味わいです。

樽が悪い方向で作用してて、さらに木酢液のような酸の印象。
そして後味は水っぽい。
ううん、これは1本飲めないかも。

花粉症で香りが効かなくてもこれはアウトです。

2009/02/20

ウルフ・ブラス イーグルホーク リースリング 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(独:ファルツ地方:Q.b.A:06)\1560
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・リースリング(豪:サウス・オーストラリア州:07)\838
・ヴィウラ、ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ウルフ・ブラス イーグルホーク リースリング 2007
【外観】
やや濃い黄色。
輝きが強い。
粘性も強めで脚が長く残る。
ディスクが厚く、フチに向かって透明感が強くなる。

【香り】
厚みのある果実香。
カリンくらい。
ミントのようなハーブ香もある。
樽の影響を感じるヴァニラの香り。

【味わい】
なめらかな口当たり。
酸味が強く後味はジューシー。
ややボディの厚い印象。
アルコール度も高そう。
しっかりとした骨格。

【判定】
やや濃い黄色でほんのりベージュっぽさを感じる。
少し熟成しているのか、樽の影響か。
香りは厚めの果実香でシャルドネっぽい。
樽熟成の感じもシャルドネらしさを出している。
それでいて、酸味がしっかりしていて、やや北の印象。
これがドイツのシャルドネか?

ファイナルアンサーで、シャルドネ
で、ブー

な、なんとリースリング。

【総評】
ウルフ・ブラス イーグルホーク リースリング 2007
WOLF BLASS EAGLEHAWK RIESLING 2007

オーストラリア:サウス・オーストラリア州
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:リースリング

オーケーストアで、838円で購入。

なんだか前に飲んだ印象と全然ちがう。
イーグルホーク リースリング 2005

良く言えば厚みが出ている。
悪く言うとキレとクリーンさが無くなってる。
樽の影響をとても強く感じますが、個人的には悪くなってるって印象かなー。

このあたりのクラスになると、ヴィンテージの違いはブドウの出来の違いじゃなくて、造り方の違いが大きく影響するみたいですね。

ワインのテイストも流行があるので、いろいろと造り方を試行錯誤してるのではないでしょうか。
それにしてもこれは、個人的にはあまり人に薦めたくないワインになってしまいました。

最初の印象は厚みがあって力強さも増したかな、って思いましたが、2005年産の素直に美味しいって感じがすっかり無くなってしまいましたね。

2005年産がとても美味しかっただけにこれは残念ですねー、ほんと。

イーグルホーク リースリング 2005

2009/02/19

中川財務相が飲んだワインの銘柄は?

G7の会見で見せた、中川昭一財務相のへろへろぶり。

最初見たときは、ハードスケジュールの疲れでボロボロになっていたのかと思い、大変同情しました。

でもどうやらお酒が原因だったようで、そう思って見るとコントのような酔っ払い方。
会見前にワインを飲んだとニュースになってましたね。


中川さんってワイン好きだったんでしょうか?
飲んだワインは何だったんでしょうね?

G7はローマで開催されていたので、やっぱりイタリアワイン?

ローマは、ラツィオ州ですね。

そうなるとやっぱり、ラツィオ州初のDOCG、Cesanese del Piglio チェザネーゼ・デル・ピーリオ。

これだな、きっと!
(うそうそ)

■楽天ショップへのリンク

ポッジオ・レ・ヴォルピ・チェザネーゼ・デル・ピーリオ 2004

※サイトより引用
古代ローマ時代からこのエリアで多く栽培され、この地の土着品種として親しまれてきたチェザネーゼという
品種を主体に産みだされる、この造り手ももう一つの看板ワインです。
『濃いルビーレッド色、熟したベリーと上質な樽の香りがとても印象に残り、個性的な香りとやさしいタンニン、味わいに厚みのある柔らかい飲み心地』!!
個性的なブドウ[チェザネーゼ]の魅力とポッジョ・レ・ボルピ社の最高の醸造技術の融合から生まれた優雅なワイン。お手頃な価格も魅力の一本です。


追伸
2009年10月3日に中川昭一さんが他界されました。
ご冥福お祈りいたします。

2009/02/17

モメサン カベルネ・ソーヴィニヨン 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860
・カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\806
・ボバル、シラー(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

モメサン カベルネ・ソーヴィニヨン 2007
【外観】
濃い外観。
濁りは無いが底は見えない。
フチは赤味が強い。
若々しさを感じる。
粘性はやや強く、脚が長く残る。

【香り】
黒い果実香。
ブルーベリーくらい?
グリーン系スパイスの香り。
グラスを回すと腐葉土のような印象がむわっと上がる。
きのこのような印象もある。

【味わい】
ミディアムボディくらいで、セック。
残糖はほとんど感じないが、フルーティさはある。
タンニンがしっかりあり、酸味は柔らかい。
余韻も心地よくわずかに残る。

【判定】
外観は若々しいので、04のボルドーは無いかな。
香りはグリーン系が強く、いわゆる杉のような、茎のような印象。
とてもカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。
というかシラーの要素を感じない。
味わいはセックでフルーティ。
程よいタンニンと、わずかに甘い余韻がある。
少し残糖はありそうな感じ。
香りと味わいは、カベルネ・ソーヴィニヨン以外にないでしょう、って感じ。
しかもモメサンのこのシリーズのメルローを以前飲んだときの印象にとても良く似ている。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

とてもカベルネ・ソーヴィニヨンらしいワインです。

【総評】
モメサン カベルネ・ソーヴィニヨン 2007
MOMMESSIN CABERNET SAUVIGNON 2007

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

オーケーストアで、806円で購入。

モメサンのこのシリーズはいいですね。
軽さの中にも丁寧な印象というか、礼儀正しさというか、とても好感度の高いワインです。

すっきりしていて都会的でもありますね。
しかも1000円を大きく下回るプライス。

カジュアルな印象なので、ちょっとチリカベっぽさを感じますが、飲み口はあくまでドライでクール。
タンニンもしっかりしていながらとても上品。

ただ濃いだけのカベルネ・ソーヴィニヨンとは違いますね。

メドックの、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のグランクリュのセカンド、くらい言っても分からないかも・・・

香りは、華やかさはやや弱くて、ちょっと野暮ったい印象がありますね。
グラスに入れて時間が経つと、わずかにカラメルっぽい人工的な香りが出てきます。

でも飲み口がきれいなので、どんどんグラスを口に運んでしまうんですよね。

タンニンがしっかりしていて、やや渋みが強い印象はありますが、万人受けしそうなバランスのワインです。

しかも、家庭の肉料理にちょうど合いそうなくらいのボリューム感なんですよね。

今日の晩御飯は揚げワンタン。
中華風のソースがかかってます。

揚がってるワンタンの皮の部分はほどよくマッチしますが、中のひき肉がトリ挽らしく、ちょっと軽くていまいち。
(実は豚肉でした)

でも、しっかりした印象のカベルネ・ソーヴィニヨンで、こんなに家庭料理に合いそうなワインは珍しいかも。
そういう意味ではとても貴重なワインですね。

雫に色素が残ってグラスがむちゃくちゃ汚れるのは、ご愛嬌ってところでしょうか。

いやー、このワイン、いいですね。
モメサンのこのシリーズ、もっと飲んでみたくなりました。

2009/02/15

アルトザーノ ベルデホ&ソーヴィニヨン・ブラン 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(独:ファルツ地方:Q.b.A:06)\1560
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン:カスティーリャ地方:NV)\860
・リースリング(豪:サウス・オーストラリア州:07)\838

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アルトザーノ ベルデホ&ソーヴィニヨン・ブラン 2007
【外観】
中庸な黄色。
ややグリーンっぽさがある。
輝きは強い。
小さな気泡が少し見られる。
粘性はやや強い。

【香り】
フレッシュなグリーンのハーブのような印象。
柑橘系のフルーツ、梨。
やや石油っぽいミネラル感。

【味わい】
ライトですっきりしている口当たり。
やや残糖があるようなわずかな甘み。
微妙に炭酸を含んでいる印象。
酸味もしっかりしているが、やや控えめ。

【判定】
外観からは判断できないが若々しい印象なので、ピクプールの03は違うだろう。
香りはリースリングあるいはソーヴィニヨン・ブラン。
ただ飲み口の若干炭酸を含んでいる印象が気になる。
品種と言うより造り方の問題がありそう。
そうなるとドイツのシャルドネってのがやや怪しい感じ。
改めて香りを嗅ぎなおすとやはりリースリングっぽい。
ペトロール香がするという訳ではないが、何となく。
そうそう、このリースリングはイーグルホークなんだけど、創始者はドイツからの移民なんですよね。
ドイツのDNAが流れている訳だ、きっと。

ファイナルアンサーで、リースリング
で、ブーー!!

あれれ・・ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブランだったよ。

【総評】
アルトザーノ ベルデホ&ソーヴィニヨン・ブラン 2007
ALTOZANO VERDEJO SAUVIGNON BLANC 2007

スペイン:カスティーリャ地方
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、860円で購入。

リースリングだったらもうちょっと酸味が強くてシャープだったかな、やっぱり。
ドイツのDNAなんてどこにも流れていませんでしたね、恥ずかしい・・・

ネタバレしてみると完全にソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマです。

軽くて飲みやすいワインですが、わずかに重みがあり、抑えられた印象があります。
カジュアルだけどちょっぴり本格派、って印象でしょうか。

ベルデホの特徴が分からないですが、ソーヴィニヨン・ブランをベルデホで薄めてるって感じなんでしょうか?

飲み進むと、わずかに癖があるのですが、クリーンな印象で丁寧に作られた感じがしますね。

やや軽すぎるのが難点ですが、悪く無いワインではないでしょうか。

2009/02/14

クマラ ピノタージュ シラーズ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860
・ピノタージュ60%、シラーズ40%(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

クマラ ピノタージュ シラーズ 2007
【外観】
濃い外観。
フチは赤味が強く、やや若い印象。
深い透明感があって、底が何となく見えるくらい。
粘性は強い。

【香り】
濃縮された果実、ジャム。
スパイス。
タバコ。
コーヒー。
焦げ臭満載。
というか焦げ臭しかしない?

【味わい】
ほんのり甘さを感じる口当たり。
ボディは頼りない感じ。
ミディアムボディくらい。
余韻がほとんどなく、喉を過ぎるときれいさっぱり何も残らない。
ちょっとジュース飲んでいるような印象。

【判定】
濃い外観からはどれも候補になるが、香りがとても焦げ臭い。
樽の使い方を失敗したか、木のチップをワインに大量投入したか、って感じ。
強い樽の香りに比べ、飲み口はとても頼りない。
変な甘さがあり、まずいジュースみたい。
恐らくシラーを使ったスペインか南アフリカのどちらかと思われるが、テンプラニーリョとピノタージュ、どちらの印象も感じられない。
ちょっとヘタこいたワインなので、やや信頼の薄い産地になるのかな。

ファイナルアンサーで、ピノタージュ60%、シラーズ40%、南アフリカ
で、ピンポン

このワイン結構期待してたのに・・・

【総評】
クマラ ピノタージュ シラーズ 2007
KUMALA PINOTAGE SHIRAZ 2007

南アフリカ:ウエスタン・ケープ州
アルコール度:14%
ブドウ品種:ピノタージュ、シラーズ

リカーランドトップで、750円で購入。

カミさんも期待して開けたらしいのですが、完全に期待外れ。
というか、1本飲みきらないのでは、という不安が。。

とにかく付け加えたようなチップの香りが気になります。
花粉症で鼻が弱っているので、飲んで鼻が詰まれば大丈夫かな。

それと発酵途中のような甘さの残った印象。
ドブロクのような、とでもいいましょうか。
もちろんワインが濁っているようなことはありません。

文句ばかり言ってますが、いいところもあるんですよね、ちょっとチャーミングなまとまりというかフルーティな印象は悪くありません。

750円のワインに期待しすぎかもしれませんね。

でもこのワイン、また買う事はないでしょうねー、多分。

ウインダム・エステート BIN 222 シャルドネ 2005(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(独:ファルツ地方:Q.b.A:06)\1560
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン:カスティーリャ地方:NV)\860

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ウインダム・エステート BIN 222 シャルドネ 2005
【外観】
濃い黄色。
ややオレンジ。
複雑な色調でフチにむかって無色になる。
粘性は高い。

【香り】
濃厚な香り。
パイナップルなどの南の果実香。
クリーム、バターのような印象。
樽の影響を強く感じる。
グラスを回すと少し爽やかなミントのような印象。
乾いた小石のようなミネラル感も少し。

【味わい】
酸味がしっかりとしたシャープな口当たりながら、まろやかさも感じる。
ボディは最初スマートに感じるが、後半、口の中で大きく広がる。
少し苦味が残り、後味は爽やか。
やや喉に残る印象あり。

【判定】
とても濃い黄色なので、シャルドネの2つが怪しい。
香りもシャルドネチック。
樽の影響を強く感じるので、そこが判定の基準になりそう。
飲み口はちょっと不思議な印象がある。
オーストラリアっぽくないというか、酸味が強すぎるのかな?
なにしろドイツのシャルドネというものは飲んだ事が無いので、想像で判定するしかない。
という点では、微妙にドイツっぽさを感じるんですよね、これ。
甘みかな?酸味かな?後味の感じかな?
ドイツだとしたら冷涼な地域で作られたブドウなので、色もこんなにつかないかな?
樽の使い方は新世界っぽいんですよね。
ここは素直に選んでおくか。

ファイナルアンサーで、オーストラリアのシャルドネ
で、ピンポン

ちょっと樽が主張しすぎてますかね。

【総評】
ウインダム・エステート BIN 222 シャルドネ 2005
WYNDHAM ESTATE BIN 222 CHARDONNAY 2005

オーストラリア:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、1380円で購入。

クリーミーで濃厚なタイプのシャルドネです。
ただ樽の影響が強いせいか、酸がやや立った印象で収斂性を感じます。

食事と合わせると変わるかな?と思いましたが、今度はアルコールの強さがちょっと気になる感じ。

ワインの温度が上がってくると口当たりがなめらかな感じになってきました。
このあたりは好みもあるかもしれませんが、温度が高めの方が美味しい感じです。

カミさんは冷えている方が好みだったみたいですが。

なにしろ花粉症で鼻がつまっているので、評価は控えたいと思います。

ワインと花粉症


花粉症に苦しむみなさん。

ワインを楽しむには辛い季節到来ですね。
(T-T)

特に試験を受けようと思っている人は、花粉症の時期はろくにテイスティングも出来ず、とても焦ります。

私も十数来の花粉症で、ひどい症状のときには嗅覚をまったく失った事もありました。

強い匂いでも全然感じないので、痛んだ食べ物の匂いも分からないくらいの状態。
人生初めての体験で、食べ物を口に入れるのが怖かった事を覚えてます。

そんな嗅覚にハンデを持っている私なので、テイスティングに関してはかなり苦手意識がありました。

ところがテイスティングを続けていて分かったんですが、嗅覚が敏感という事と、香りを嗅ぎ分けられる能力はイコールじゃないんですよね。

ハードウェアとソフトウェアの関係みたいなものでしょうか。

嗅覚はハードウェア、センサーです。
それに対して、嗅ぎ取った香りが何なのか、という分析は脳の仕事、ソフトウェアの仕事です。

ハードウェアの性能は先天的なものがあるかもしれませんが、ソフトウェアの方、分析能力は体験を積むことで訓練されていきます。

テイスティングは実際に飲む事も大事ですが、机上の勉強もかなり重要。

花粉症の時期は机上の勉強をがんばってみてはいかがでしょうか。

アロマパレットで遊ぶ―ワインの香りの七原色

2009/02/13

ハーディーズ ノッテージヒル ピノ・ノワール 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・ピノ・ノアール(豪:サウス・オーストラリア州:07)\1050
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860
・ピノタージュ60%、シラーズ40%(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ハーディーズ ノッテージヒル ピノ・ノワール 2007
【外観】
透明感のある深いルビー色。
底がうっすら見える。
わずかに濁りを感じる。
色味は落ち着いていて黒っぽい。
粘性はやや強く、脚が多く現れる。

【香り】
実は花粉症が始まって香りがあまり分からない・・
果実香は赤系で少し落ち着いた印象。
グラスを回すとなめし革よりやや生っぽい動物香。
ムスクっぽいのかな。
ドライフラワーのような印象も少し。

【味わい】
残糖を感じるほんのりとした甘さ。
ライトからミディアムボディ。
タンニンはやや強く、収斂性がある。
酸味もしっかりしているが、やや大人しく、後味はタンニンが強い。

【判定】
外観は透明感があるので、ピノ・ノアールが第一候補。
でもやや濃いので他の品種も外せない。
香りはやや弱く、赤系果実となめし革。
印象としてはピノ・ノアール。
味わいは見た目よりタンニンが強い。
滑らかとは言えない感じがまたピノ・ノアールっぽさを感じる。

ファイナルアンサーで、ピノ・ノアール
で、ピンポン

軽いカジュアルなピノ・ノアールです。

【総評】
ハーディーズ ノッテージヒル ピノ・ノワール 2007
Hardys Nottage Hill Pinot Noir 2007

オーストラリア:サウス・オーストラリア州
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:ピノ・ノアール

リカーランドトップで、1050円で購入。

ちょっとジュースっぽい印象があって、飲み進むとちょっと物足りなさを感じますが、癖がないのでカジュアルなシーンでは活躍しそうなワインです。
しかもボトルのエンボスやラベルデザインに高級感があって、お土産に良さそうですね。

食事に合わせると、あらビックリ。

まるっきりジュースの印象になります。
あれ?飲んでたのジュースだっけ?って感じ。

レトルトのジェノヴェーゼソースのパスタですが、まるで受け付けません。

オムレツもダメ。(あたりまえか)

鶏ひき肉を使った、照り焼きダレの料理には意外と合いました。

なんだか、しょうゆ味の料理に合いそうですね。

ワインにほんのり甘みもあるので、馴染みがいいのかもしれません。
和食にあう、ピノ・ノアールなのかも。

となると焼き鳥なんて良さそうですね。

しかしこのワインのすごいところは、13.5%もあるアルコール度数を感じさせないところです。

ジュース感覚でくいくい飲んでいると危ないですね。

ピノ・ノアールを飲みたくてこのワインを開けると、ちょっとがっかり、って感じになりますが、1000円前後のワインとしてはお買い得感があります。

2009/02/11

トラピチェ カベルネ オークカスク 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・カベルネ・ソーヴィニヨン(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:06)\1302
・ピノ・ノアール(豪:サウス・オーストラリア州:07)\1050
・ピノタージュ60%、シラーズ40%(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

トラピチェ カベルネ オークカスク 2006
【外観】
濃い外観。
透明感はほとんど無い。
粘性は強い。
ディスクはやや厚く、フチは透明度が高い。

【香り】
濃縮感のある黒い果実。
複雑で土、腐葉土のような印象。
ちょっと濡れた犬のような動物香がある。
スパイスの印象が強い。

【味わい】
セックでフルボディ。
滑らかな口当たり。
果実味がありフレッシュで力強い。
ややヒンヤリとしたクールな印象もある。
少し収斂性があり、余韻はやや長い。

【判定】
大変濃い外観からはピノ・ノアールが外れる。
香りは複雑で肉厚。
シラーっぽさを感じるが、口当たりはドライ。
新世界かフランスかとなると、フランスのドライさを感じる。
ただ、アルゼンチンのカベルネ・ソーヴィニヨンもちょっと怪しい。
そうなると、シラーかカベルネ・ソーヴィニヨンか、の2択になる。
ローヌのシラーって、ちょっとグリーン系の印象がある場合があってよくカベルネ・ソーヴィニヨンと間違えるので注意。
トータルのバランスでは果実味を保ちながらも上品にまとまっていて、価格は高そう。
そうなるとローヌのシラー?
でもなんだかカベルネ・ソーヴィニヨンのような香りもあるぞ??
香りはちょっと弱めなんだよなー。
ボリューム感のあるフルボディだけど、ローヌじゃな無さそうだな、やっぱり。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

おお、ギリギリセーフ。

【総評】
トラピチェ カベルネ オークカスク 2006
TRAPICHE CABERNET SAUVIGNON 2006

アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

リカーランドトップで、1302円で購入。

ネタバレしてみると、しっかりボルドータイプのワインです。
しかもメドック的。
注いでから時間がたつとスミレのような印象も出てきました。

飲み口も新世界ワインというよりは伝統産地のような印象ですね。

アルコールの印象が強いのがちょっと新世界っぽいかもしれません。

もちろんべらぼうに高いワインではないので、気になる部分もちょっとあります。
飲んだ時の抜けが悪く、とん、と止まるような余韻なので広がりや深みのようなものはあまりありません。

フルボディでセックな味わいですが、あくまでカジュアルって印象でしょうか。

今日の晩御飯はチキンのグリル。

ワインとしょうゆとバターのソースです。

これは結構いけるんじゃと思ってましたが、ワインが強すぎて合いません。
ちょっと甘さも出てきますね。

血の味が強い肉じゃないと合わなさそうです。

おつまみ系で、ビーフジャーキーに合わせてみると無理やり押さえ込まれる感じ。
力のバランスは取れるけど、合ってるとは言えないかな。

一番あったのがベルキューブのチーズ。
トマトに合わせてみましたが、ワインが大人しくまろやかになってしっとり合います。

家庭料理だと焼肉クラスでしょうかね。

ちょっと強い肉料理のときにリーズナブルに合わせるには良い選択だと思います。
ボルドーって嘘ついても分からないかも。。。

シャトー・ブラネール・デュクリュのヴァーティカルテイスティング

シャトー・ブラネール・デュクリュ、デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュのヴァーティカルテイスティング

シャトー・ブラネール・デュクリュ、デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ
主催:日本ソムリエ協会
講師:パトリック・マロトー氏
コメンテーター:田崎真也副会長

日時:2009年2月9日(月)14:00

日本ソムリエ協会関東支部の2009年第1回例会で、「シャトー・ブラネール・デュクリュ、デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュのヴァーティカルテイスティング」というセミナーがあったので行ってきました。

日頃自分の感覚でテイスティングをしているので、田崎真也さんという、ある意味国際標準のテイスティングコメントを勉強するという目的もあります。

まず、シャトー・ブラネール・デュクリュのオーナーである、パトリック・マロトー氏からのシャトーの解説があり、その後ファーストラベルのシャトー・ブラネール・デュクリュ2006、2005、2003、2001、セカンドラベルのデュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ2006、2005の垂直試飲を行いました。

■シャトー・ブラネール・デュクリュについて

ボルドー地方:メドック地区:サンジュリアン村のグラン・クリュ4級のワイン。

1680年からブラネール・デュクリュはワイン造りを行っている。
名前の由来はその当時のオーナー「ブラネール」を使っていた。

その後ブドウ畑は3つに分割された。
シャトー・ベイシュベルと、シャトー・デュクリュ・ボーカイユ、そしてシャトー・ブラネール・デュクリュ。

1855年の格付けの際に当時のオーナーだった、ブラネール家のデュクリュさんの名前にちなみ現在のシャトー・ブラネール・デュクリュになる。

またセカンドラベルのデュリュック・ド・ブラネール・デュクリュは、デュクリュの子孫、リュリュックさんの名前をとっている。

1988年からは、パトリック・マロトー氏がオーナーとなる。
マロトー氏は銀行家から砂糖精製会社の社長になったが、ワインへの情熱が高く、ボルドーのシャトーオーナーになった。

ボルドーのグランクリュとなるとなかなか売りに出ないので探すのが難しいが、情熱をもって、2年間でシャトー・ブラネール・デュクリュを手に入れる。

サンジュリアンは全部で1000ヘクタールあり、そのうち、85%が格付けされている。
全体的に品質が高いのが特徴。

メドックの格付けワイン、61のうち11がサンジュリアンである。
1級と5級がなく、2級から4級と品質が均一である事も特徴。

サンジュリアンは、エスティエールと言われる河口に近い。
川辺まで800メートル程度。

ベイシュベルの大地と言われるせり上がった台地にあり。
回りはシャトー・グリュオー・ラローズ、レシャトー・レオヴィル・バルトン、シャトー・サン・ピエールなど。
高品質なワインを作るシャトーに囲まれているので、常に向上心をもってワイン造りに取り組んでいる。
畑の面積は50ヘクタールあり、25000ケース作っている。

スタッフは25名、収穫期は100名で作業を行っている。

オーナーになった1988年当時はフランス国内のみでの販売だったが、20年たった現在、80%を輸出している。
現在は、フランス国内より日本の方が探しやすい。

樹齢は平均35年。
セカンドは15年以下の若い木から取れたワインを使用している。
土壌はグラーヴと言われる、砂利と砂。
そこに適したカベルネ・ソーヴィニヨンを主に栽培している。

アッサンブラージュは、70%がカベルネ・ソーヴィニヨン、22%がメルロー、のこりがカベルネ・フランとプティ・ヴェルド。
カベルネ・ソーヴィニヨンの個性を引き出し、伸ばす事を常に考えている。

シャトー・ブラネール・デュクリュは、エレガントで飲み心地の良いワインを目指している。
ワインは喜びのためにある。
カベルネ・ソーヴィニヨンから得られる果実味をたくさん引き出し、新鮮さと力強さをもったワインを作る。
力強さがないと、時間をかけて熟成できない。

新樽の比率は60%。
残りの40%は一度使った樽を使用。
3回以上の樽は使わない。
樽内部の焼きは弱めに行う。
樽熟成は16~20ヶ月。
ビンテージによってブドウの熟成が違うので、期間を変更する。
セカンドのデュリュックは12~14ヶ月。新樽は使っていない。

新樽は使いすぎないようにしている、かもし発酵も短い期間で行い、果実実を大切にする。
ボルドーでは通常、30日~35日のかもし発酵期間をとり、長い場合は40日もある。
ブラネール・デュクリュでは22日~23日程度、それ以上はやらない。
果実の新鮮さを保ちたいため。
力強さを引き出すにはかもし発酵ではなく、ブドウの完熟で達成する。
ブドウがしっかり熟成していれば、すばやくタンニンを引き出す事ができる。

20年前から収穫量を減らしてきた。
当時は1ヘクタールあたり、70~75ヘクトリットルくらい。
当時はブドウの選別もセカンドラベルも無く、1988年にセカンドラベルを作った。

醸造に関してはグラヴィティフローを採用している。
ポンプは使わない。
大きさの違うタンクを数種類用意してあり、ブドウの熟成度に応じて細密化している。
以前はブドウが密集していて房同士が接触し腐敗果があったが、現在はそんなことは無くなった。

今はグリーンハーベストやピンクハーベストでブドウを選定する
杉やピーマンがボルドーの特徴と言われていたがそんなことは無くなっている。

さらに熟成をまって、10日遅れで収穫出来るようになっている。

■Duluc de Branaire-Ducru 2006
デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ 2006

2006はノーマルな年。
1ヘクタールあたり45ヘクトリットルの収穫量。
熟成感があり力強く、2006年はここ25年のうち第4位のヴィンテージと思っている。

2006はセカンド30%、ファースト70%
デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュはメルローが多めのアッサンブラージュ。

深みのある色調。

開栓後1時間くらいで特にデキャンタージュしていないため、香りはまだ閉じた印象
果実味が豊富で、新樽を使っていないので、木樽の印象が果実香を優しく取り込んでいる。

赤系の果実と野ばら。
カベルネ・ソーヴィニヨンによくある、ヴェジェタルな印象は無い。
黒いスパイス、カンゾウのような香り。
メルローらしい土の印象があるが、やや還元的な印象でもある。

基本は果実、花、甘ニガ系。
しっかりしたタンニンでイメージ通りのスタイルに仕上がっている。

わずかに収斂性があり、緻密なタンニン。

ボルドーのシャトーでは、よく「フレッシュール」という言葉を使うが、濃縮感ある果実味の強いワインに対して、ボルドーの特徴である中盤以降の酸の特徴を現している。
サンジュリアンの特徴はアフターの果実味酸の爽やかさ。
2006というとても若いビンテージでも空気接触をすればもう飲める。
コストパフォーマンスはとても高い。

■Chateau Branaire-Ducru 2006
シャトー・ブラネール・デュクリュ 2006

カベルネ・ソーヴィニヨン67%、メルロー27%、カベルネ・フラン2%、プティ・ヴェルド4%

深みのある色調。
粘性が豊か。
アルコール度、13.25%
若々しさがある。

香りは複雑ながらまだ閉じている。
カベルネの特徴が前面に出ている。
ブラックチェリーのコンポート。
バラや、すみれの花の印象。
木樽のヴァニラ ボワゼ。
コーヒー。
カンゾウ。
エビスドゥープ??
カベルネの印象をメルローが押し上げているような印象がある。

深みとコクとエレガントの3つのバランスが良い。
収斂性を少し感じる。
余韻は8~9秒くらい続く
アフターに果実、甘ニガ、スパイス余韻長い 酸も感じる。

■2005年ヴィンテージについて

2005年は人生に1度と言ってよいくらいのグレートヴィンテージ。

すべての条件が良かった。
力強さとエレガントさがありそして複雑、リッチ。

夏場に乾燥したためカベルネ・フランは入れていない。
カベルネ・フランは乾燥に弱く、良い出来にならなかった。

カベルネ・ソーヴィニヨン66%、メルロー30%、プティ・ヴェルド4%
カベルネ・フランはデュリュックに入っている。

収穫量は45ヘクトリットル/1ヘクタール
アルコール度は13.3%

2005が偉大なビンテージということで、90年や96年と比べたがる人がいるが、当時と収穫量が違い単純にヴィンテージでは比べられない。

当時は1ヘクタールあたり、70~75ヘクトリットルが普通だった。
さらに現在のめるワインの熟成度も違うので、正確に比較するためにはタイムマシンが必要。

■Duluc de Branaire-Ducru 2005
デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ 2005

深みのある色調。
粘性は豊か。
香りは複雑。
果実は黒系でかすかに赤系を感じる。
花。
スパイス。
土。
タンニンはシルクのような口当たりでバランスが良い。
広がったあとのアフタフレーヴァーが長い。
フレッシュでアフターにスパイスや土、コンフィ。
なめらかでバランスが良い。
最初に空気接触で開かせる事も出来るが、1時間の食事でだんだん開いていくのを楽しむ事もできる。

■Chateau Branaire-Ducru 2005
シャトー・ブラネール・デュクリュ 2005

深みのある外観。
芳醇だがまだ閉じている。
果実。
木。
スパイス。
土。
濃縮感のある果実や、ドライフラワー。
腐葉土。
木の樹脂。

味わいはまろやかで、緻密なタンニン。
酸味がエレガントで中盤から広がる。
ストラクチャーを保ったままパワフルではなく、自然に広がる印象。

同時に華やかな酸の印象があり、余韻は10秒以上続く。

上品なラムロースト、きのこのトッピングなどが合わせやすい。

ここ20年来で2005ヴィンテージは1位。

■2003ヴィンテージについて

2003年は典型的では無い年になった。

夏がとても暑かった。
6月末から8月中旬で、42度を超えた日もあった。
これは、ボルドーではありえない温度。

サンジュリアンは砂利と砂が7~8メートル、深いところでは12~15メートルくらいある。
さらに河のそばなので地中の水を吸いやすい。
その地形のおかげでブドウは無事に育った。

猛暑のあとにわずかな雨があり、ブドウたちは生き返った。

暑いとアルコール度が上がるわけではない。
13・04%で2005、2006より低くなっている。

これは、温度が高すぎると生育障害がでて糖度が上がらないため。

暑いと酸味も欠けるのかと思われやすいがそれも違う。
2003は3%、2005は2.88%

2003年ヴィンテージは土壌によって出来が変わる年。

収穫量は29ヘクトリットル/1ヘクタールしかなかった。

とても少ない収穫量だが、粒が小さく、さらに皮が厚かったので、果汁が少なかったため。

そのため、濃縮度はとても高い。

新鮮さがあり濃縮度が高いと、かもし発酵が短くても大丈夫、これはテロワールのおかげである。

若いうちから飲めるが、長期熟成も出来るポテンシャルもある
15年~20年たつと熟成による複雑性が出てきてさらに新鮮さを維持できる年。

■Chateau Branaire-Ducru 2003
シャトー・ブラネール・デュクリュ 2003

少しオレンジがかっている。
粘性は豊か。
深みのあるガーネット色。
果実香。
黒い果実、ブラックベリー、ブラックチェリー、コンポートやコンフィ。
木ロースト香。
成熟したタンニン、カンゾウやナツメグ。
甘みとスパイスが完璧に調和している。

タンニンの成熟度は、05でも06でも無い印象。
普通のヴィンテージじゃない、クラシックな印象とも違う。
ふくよかな料理 牛ほほ肉の煮込みなどが合わせやすい。

■2001ビンテージについて

偉大な2000年の影にかくれているが、実はメドック的なヴィンテージ。

カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高い 75%。
少し熟成度に欠ける、成熟度が低い。
2001は2009年時点で、ようやく開き始めた。
早飲みタイプではない、数年寝かせてから飲むタイプ。
タンニンの力強さがやや弱い 70/100に欠けるくらい。

2003ヴィンテージ
CS72%、ML20%、CF3.5%、PV4.5%、Alc13.04%、酸3.00g

2001ヴィンテージ
CS75%、ML19%、CF2%、PV4%、Alc12.98%、酸3.23g

2003と2001はアッサンブラージュがほぼ変わらない。

■Chateau Branaire-Ducru 2001
シャトー・ブラネール・デュクリュ 2001

オレンジが多め。
閉じている。
熟成香がある。
スーボワ。
枯葉、きのこ、腐葉土。
果実味がおだやか。
やさしく、クラシックなメドックの印象。
メントール系の香りがほんのりある。

合わせる料理として、ブリのローストにスパイスときのこのエッセンスを加えたものを準備した。
それにピストーなど、ハーブ系のメントールを香りがつくと良い。
地鶏なんかも良いだろう。

まろやかで果実味が多い。

■その他ビンテージについて

2007ヴィンテージは、2004に似ている。
2002よりは上であり、2004よりは下である。

2008はすぐれている。
2006のような出来。
ピュアで熟成した果実味がある。

ここ20年での出来の良いヴィンテージは

1位:2005
2位:2000 
3位:2003

2005は2000よりもエレガントである。

1995、1996は今がおいしい。

古いものでは、1928、1934、1945、1949は今でも素晴らしい。
1934などは61年や70年と間違えるくらい若々しい。

■セミナーを終えて

素晴らしいセミナーでした。
オーナーの、パトリック・マロトー氏は大変情熱的な人で、田崎さんのコメントも素晴らしいものでした。
もちろん通訳の方も。

メドックの伝統的なカベルネ・ソーヴィニヨン主体のシャトーで、フレッシュで果実味のあるワイン造りを心がけているというのはちょっと意外でしたが、実際に飲んでみてメルローの果実味とはまた違った、力強い果実味のスタイルを感じました。

さらに田崎さんのコメントと私の感じたコメントの大きな違いは「動物香」。

私は何でも「なめし革」とか使ってしまうのですが、今回のテイスティングコメントに動物由来のタームは出てきませんでしたね。

黒系スパイスや腐葉土がいわゆる私の感じている動物香の部分じゃないかと思って、今後動物香のタームを使うときにちょっと気をつけないとな~と思ってしまいました。

■こぼれ話

そうそう!
廊下でたまたま田崎真也副会長とすれ違い、会釈して通りすぎようとしたら「こんにちは」と声をかけてくれました!
あわてて、「こんにちは」と返しましたが。とっても嬉しかったですね。
ますますファンになりました。

■楽天ショップへのリンク

シャトー・ブラネール・デュクリュ 2001 5,544 円


シャトー・ブラネール・デュクリュ 2003 17,850 円


シャトー・ブラネール・デュクリュ 2005 12,075 円


シャトー・ブラネール・デュクリュ 2006 8,274円


デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ 2004 4,720 円

ビニャ・マイポ ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ 2008

ビニャ・マイポ ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ 2008
VINA MAIPO SAUVIGNON BLANC CHARDONNAY 2008

ビニャ・マイポ ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ 2008
チリ:マイポ・ヴァレー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ

ローソンで、697円で購入。

【外観】
やや淡い黄色。
少し輝きがあり、グリーンっぽい。
粘性はやや強く、脚が力強く現れる。

【香り】
柑橘系のようなシトラスのような、爽やかなフルーツ香。
ほんのりスモーキー。
白っぽい石のようなミネラルの印象もある。

【味わい】
残糖を少し感じるやや甘みのあるアタック。
酸味も強く、後味に酸味と苦味が残る。
ボディはやや厚めだが、微妙に頼りなさがある?
ちょっとバランスが悪いのかな?

【総評】
ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネのブレンドって、ありそうで無い組み合わせ。

以前からそうだったかな?と思い、以前のテイスティングノートを見返したら、2005年も同じく、ソーヴィニヨン・ブ

ランとシャルドネでした。

ポリシーがあってこの偉大な2品種をアッサンブラージュしているというよりは、上位ブランドワインの余ったものや

出来のよくなかったブドウをさばくためにあるラインアップなんでしょうね。

ビニャ・マイポのラインアップを見ると、白はソーヴィニヨン・ブランとシャルドネしか無いみたいです。

なんだか思い込みなのか、この二つの品種の個性がケンカして、バランスを崩しているような気がします。

ビニャ・マイポはもうちょっと良いイメージがあったんですけどね。
価格なりの印象でしょうか。

アルコールの印象が強いのと、やや重い感じが気になります。
カルロ・ロッシやリバークレストと同等のクラスの印象なので、逆にちょっと高いかも。

ただワイン自体の強さはあるので、食べ物と合わせた方が美味しく飲めそうです。

パスタとかピザとか、おつまみだったらチーズくらいが良さそうですね。

■関連リンク(ビニャ・マイポのワイン)

2009/02/08

クマラ シュナンブラン、シャルドネ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・シュナン・ブラン、シャルドネ(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750
・ヴィウラ、ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720

の4本のうち1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

クマラ シュナンブラン、シャルドネ 2007
【外観】
中庸な黄色。
輝きが強い。
ややベージュっぽさがある。
粘性はやや強め。
ディスクは厚く、フチに向かって透明になる。

【香り】
南の果実香。
パイナップルくらい。
グラスを回すとヴァニラの印象。
バターやクリームのような印象もある。
厚みのある香りだが、ミントっぽいクールなハーブ香も感じる。

【味わい】
やわらかく口当たりの良いアタック。
ほんのりとした甘さがあるが、酸味がしっかりしていて、後味はジューシー。
ボディはふくよかでまろやか。
樽の印象も強く感じる。

【判定】
強い輝きの外観からはやや価格の高いワインが想像される。
色もややベージュっぽいので、シャルドネが入った2つか。
香りは樽熟成のシャルドネのイメージ。
ヴァニラ香がだんだん強くなってくる。
味わいはこってり系のシャルドネの印象。
そうなるとシュナン・ブランが入っているかどうかの判断と、価格の判断。
750円か、1380円かとなると、1380円かなこのまとまりは。

ファイナルアンサーで、オーストラリアのシャルドネ
で、ブー

なんと南アフリカでした。

【総評】
クマラ シュナンブラン、シャルドネ 2007
KUMALA CHENIN BLANC CHARDONNAY 2007

南アフリカ:ウエスタン・ケープ州
アルコール度:13%
ブドウ品種:シュナン・ブラン、シャルドネ

リカーランドトップで、750円で購入。

全体的なまとまりは、750円より全然高い感じ。
1000円前後くらいの印象があります。

カミさんに価格当てをしてもらったら、980円くらい?って言ってました。

シュナン・ブランの要素は、やや熟した感じの果実香でしょうか?
それとも、ちょっと苦味の強い部分なのかな?

確かにちょっと複雑な印象というか、悪く言うと雑味のような印象があります。

シャルドネだけだったら、もうちょっとシンプルにまとまりそうな感じ。

とてもコストパフォーマンスが高いのですが、やや荒っぽいバランスですね。

とはいえ、この価格でこの品質はお買い得。

飲み進むと、グレープフルーツのような苦味と酸味が際立ってきます。
上品さや繊細な感じではありませんが、最後まで飽きずに美味しく飲めるワインですね。
おすすめです。

■楽天ショップへのリンク

http://www.rakuten.co.jp/wineuki/796724/816248/#858441

※サイトより引用
シュナン・ブラン種辛口白ワインファン注目!イギリスでNo.1シェアをもつ南アフリカ大人気辛口白ワイン!シュナン・ブラン種70%とシャルドネ種30%から造られるこの辛口白ワインは、きれいな黄緑色グアバやパイナップルのイキイキとした果実味とシトラスや柑橘系の風味が見事にバランスを保っています。口に含むとふくよかで丸みのある味わいと、フィニッシュに感じるフレンチオークやバニラのニュアンスが続きます。珍しいシュナンブラン種の辛口白ワインがこのプライスで味わえるのはほんとうに驚きです!

神の雫<第四話>セパージュの罠

田辺誠一の独特なノリにちょっとついていけない神の雫ですが、第四話のクライマックスでロベールが謎を含ませて言った、「セパージュの罠」。

セカンドの「アルタ・エゴ・ドゥ・パルメ」と、ファーストの「シャトー・パルメ」ではブドウの比率が違うのかしらん、と思って、シャトー・パルメのホームページに行ってみました。

シャトー・パルメ(日本語)
http://jp.chateau-palmer.com/jp1


2000年のシャトー・パルメは、カベルネ・ソーヴィニョン53%, メルロー種47%。

それと比べて、アルタ・エゴ・ドゥ・パルメは、メルローが3分の2、カベルネ・ソーヴィニヨンが3分の1となっています。

メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が逆転してますね。

一般的に、メルローが多い方がフルーティで優しく、カベルネ・ソーヴィニヨンが多くなると力強さが出てきます。

そのセパージュの違いで、アルタ・エゴ・ドゥ・パルメに感じた優しさを、ファーストのシャトー・パルメでは感じられなかった。
それが、「セパージュの罠」って事なのかもしれませんね。

来週答えが出るので楽しみにしていましょう。

【2月17日追記】

セパージュの罠は、2000年と1999年のヴィンテージによる配合の違いでしたね。

ちなみにシャトー・パルメのサイトで、1999年のアッサンブラージュを調べてみました。

カベルネ・ソーヴィニヨン 48%, メルロー 46%, プチ・ヴェルド種 6%。

2000年はというと、
カベルネ・ソーヴィニョン53%, メルロー47%。

んんん・・・とても微妙な違いですね。

ちなみにセパージュという用語とアッサンブラージュという用語がありますが、いわゆるブレンド比率の事を言いたいときには、アッサンブラージュ。フドウ品種の事を言いたいときにはセパージュを使うみたいですね。

なので、この場合本当は、「アッサンブラージュの罠」が正しいのかもしれませんね。

■楽天ショップへのリンク

シャトー・パルメ 2000
33,500円 (税込) 送料別


アルテレゴ・ド・パルメ 2000
12,800円 (税込13,440円) 送料別


神の雫<第一話>遠峰 一青はいかにしてシャトー・ムートン・ロートシルト1990年を当てたのか
神の雫:「目覚めよバッカス!」
神の雫<第四話>セパージュの罠

2009/02/07

シャトー カントメルル 2003

シャトー カントメルル 2003
CHATEAU CANTEMERLE 2003


フランス:ボルドー地方:オー・メドックAC:グランクリュ5級
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50% メルロ40% カベルネ・フラン5% プティ・ヴェルド5%

伊勢丹で、4725円で購入。

【外観】
濃い外観。
深い透明感。
やや落ち着いた色調。
ディスクは厚く、複雑な色調。
粘性は高く雫が

【香り】
スミレの香り。
華やかで延びのある印象。
スパイス。
なめし革。
ほのかにヴァニラ。

【味わい】
落ち着いた繊細なタンニン。
ひんやりとしたクールな印象でフルボディながら軽やかさを感じる。
わずかに熟成感を感じる酸味。
上品なフルーティさを感じる。
余韻は心地よく長めに続く。

【総評】
正月用に買ってあったけど、骨折してたので飲めなかったやつを開けてみました。
家でメドックのグランクリュを開けるのは何年ぶりだろう??

第一印象は、メドックのグラン・クリュってこんなにフルーティだっけ?って感じ。
メルローの印象が強いような気がしますね。
最近の流行だからかな?

でも時間が経つと麝香のような、悪臭系の動物香がたってきました。
悪臭系の要素は香りに深みを出して、官能的なイメージになりますよね。

さすがにグラン・クリュ。
力強さがありながら、とても華やかな香り。
それでいて、すっきりとした飲みやすい口当たりです。

今日の晩御飯は骨付きラムのステーキ。

あまりラムは食べないんですけど、折角のグラン・クリュなので、近くのスーパーで買ってきました。

グラン・クリュクラスのワインになると、香りがとても華やかになるので、合わせる食事も香りが強くないと負けてしまうんですよね。

その点、ラム肉だと肉や血の香りが強いので、当たり負けしません。

さらにワインのフルーティさを引き出して、ちょっとチャーミングな雰囲気を引き出します。

気の強い女性が力強い男性にエスコートされて、ちょっと可愛らしさを垣間見せる、ってイメージ?(ホントか?)

自宅でいいボルドー開けるなら、ラム肉は手軽でおすすめです。

体力があるので、時間がたってもフルーティでフレッシュな印象が落ちません。
というかどんどんフルーティになってきます。
ピュアな印象になってくる感じでしょうか。

5000円以内で買えるグランクリュと言う点では、シャトー カントメルル、オススメですね。

■楽天ショップへのリンク

http://item.rakuten.co.jp/aben/10002153/

※サイトより引用
愛らしい「カントメルル(さえずるツグミ)」という名のCH.カン トメルルのワイン造りの歴史は古く16世紀半まで遡ります。
香りの華やかなエレガントなワインの地として有名にしたのは、1892年から所有していたデュボ家の功績でした。
しかし、資金難や家族間内紛のため不遇の時期を向かえ、遂に、1980年にフランスの保険会社S.M.A.B.T.P.のシンジケートに売却されています。
シンジケートになってからは、セラーの新設や醸造設備の一新、最新設備の導入よるテイスティング・ルームの設置、そしてワインの品質に対する真剣な取り組みが行われています。
その結果、現在ここから産出されるワインは、高品質第3級に匹敵する価値があるとその評価も上昇中です

カリー マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ソーヴィニヨン・ブラン(ニュージーランド:南島:マールボロ:08)\1560
・シャルドネ(独:ファルツ地方:Q.b.A:06)\1560
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カリー マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン 2007
【外観】
やや淡い中庸な黄色。
ほんのりグリーンを感じる。
少し輝きがある。
粘性は強く脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
やや熟した果実香。
南のフルーツ。
パッションフルーツのような印象。
グリーンっぽいハーブ香。
やや石油香の印象。

【味わい】
残糖が多く甘さを感じる味わい。
酸味もしっかりしているが甘い印象の方が強い。
ややとろみがあるようなまろやかな口当たり。
余韻も長めで、アルコールも強め。

【判定】
やや淡い外観で若々しさがあるので、ソーヴィニヨン・ブランっぽい。
香りもソーヴィニヨン・ブランっぽい。
味わいもやや甘いが、ニューワールドっぽいのかな。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン
で、ピンポン

ソーヴィニヨン・ブランの特徴満載のワインです。

【総評】
カリー マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン 2007
CULLEY MARLBOROUGH SAUVIGNON BLANC 2007

ニュージーランド:南島:マールボロ
アルコール度:13%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、1560円で購入。

最初はちょっと甘いかなと思いましたが、すっきりとした飲み口と爽やかな酸味でとてもバランスよくまとまっています。

ただソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマが強すぎて、やや青草香を感じます。
フレッシュで悪い香りではないですが、ワインの格としてはちょっと落ちる印象なのかな?

料理と合わせるより、ワインだけの方がバランスよく飲めるような気がします。

完成度が高いというか、自己完結してるというか。

多くの人に好まれそうなワインですね。

■楽天ショップへのリンク

http://www.rakuten.co.jp/wineuki/452058/721399/

※サイトより引用
実店舗でも爆発人気!!即完売!!ニュージーランド マールバラのソーヴィニヨン・ブラン100%!!ヒュージョンソン氏も「ポケットワインブック」で認めるイキイキとしたグーズベリーや、パッションフルーツのアロマとシュール・リーらしい切れのよさにはもう脱帽!!

メルシャン ミラージュ(白)NV

メルシャン ミラージュ(白)NV
Mercian Mirage Vin Blanc NV

メルシャン ミラージュ(白)NV
日本:輸入ぶどう果汁・輸入ワイン使用
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

セブンイレブンで、385円で購入。

【外観】
淡い黄色。
輝きは少ない。
粘性は弱め。

【香り】
チーズのような発酵香。
シロップのような甘い印象。
人工的な果実の印象。
柑橘系から梨くらいのフルーツ香。

【味わい】
残糖を多く感じる甘い味わい。
とても軽く、後味はすっきり消える。
酸味は程よく、バランスをとっている。
アルコールの印象がやや残る。
後味に酸味も残るがあまりジューシーな印象でもない。

【総評】
価格を考えると、納得感のあるバランス。
ややワイン風カクテルのような味わいではあります。

さすがに食事と合わせると、ちょっと甘さが気になりますね。
ジュース飲みながら食事をしているような感覚。

コンビニのワインおつまみ定番、ストリングチーズ(スモーク)と合わせると、お互い干渉せずに合うって感じです。

冷やして飲んだ方が美味しいですが、ますますジュースっぽくなります。
まずいわけではなく・・・まあ、ワインっぽくないんですよね。

というか、これ完全に果汁足してますよね、って感じ。

もちろん、ズースレゼルブという製造方法があるので、果汁を混ぜる事はワイン造りの一つの手法です。

20年くらい前、フレッシュ&フルーティなドイツワインが世界のマーケットを席巻した技術ですね。
当時に飲んだドイツワインはハッとするくらい美味しかったですねぇ。

その当時は、300円台でワインのフルボトルなんて絶対買えませんでした。
そういう意味ではこういった低価格なワインがコンビニで買えるのはすごい事ですね。
(えらいぞ、メルシャン!)

逆に高いワインは手が届かなくなってしまいましたけど(しくしく)。

ワイン飲みたいけど今日はお金ないな~、ってときに重宝するワインではないでしょうか。

というかアルコール総量で考えるとビールより安いんじゃないか?
計算してみよう。

黒ラベル500ml、アルコール度5%、284円の場合。
アルコール総量、25ml。
アルコール1mlあたり、11.36円。

ミラージュ、720ml、アルコール度11%、385円の場合。
アルコール総量、79.2ml。
アルコール1mlあたり、4.86円。(圧勝!)

というか、この計算自体が侘しいんですけど・・・

という訳で、ビールよりお得な、デイリーワインですね。
コンビニでビールを買うときに、思い出しましょう。

2009/02/06

ジャスト メルロー NV<250ml>

ジャスト メルロー NV
Just Merlot NV
ジャスト メルロー NV
フランス:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:メルロー

スーパーアルプスで、250ml瓶を300円で購入。

【外観】
濃い外観。
フチの赤味が強い。
透明感はほとんど感じない。
フチだけキラキラしている。
粘性はやや強く、脚が多く現れる。
雫に少し色素が残る。

【香り】
濃縮感のある果実香。
カシスやブルーベリー。
グリーン系のハーブ香。
ややなめし革。
グラスを回すと動物香が強くなり、少し土の印象が出てくる。
香りは全体的に弱め。

【味わい】
すっきりした辛口。
フルーティな飲み口。
後味はキレイに消える。
ボディはやや厚め。
タンニンはしっかりしていて、舌にまとわりつくようなメルロー独特の渋み。
酸味も程よくバランスをとっている。

【総評】
濃くフルーティなタイプながら、飲み口はすっきりした辛口でなかなか良いバランスのワインです。

今日の晩御飯は自家製チキンナゲット。
完全にワインの勝ちで、チキンナゲットは玉砕。。

でもこれ、ソース次第では合いそうですね。

自家製ソーセージ屋さんの、ちょっとハーブの入ったソーセージに合わせてみましたが、力のバランスはいいけど、豚肉の甘みと合わない。
やっぱり、赤ワインと豚肉って合わないんでしょうかね。

なんだかんだでそのまま飲むのが一番美味しいみたいです。

合わせるとしたら、焼肉とかハンバーグかな。

飲み進むと、ちょっと独特なヒンヤリとしたハーブ香が主張してきます。

飲み口もちょっとクールさを感じるタイプですね。
ラングドックのヴァン・ド・ペイなんですが、ちょっと北の方で作られたような印象があります。

このシリーズ、なかなかいいかもね。

ジャスト カベルネ・ソーヴィニヨン NV

2009/02/03

シャポー・ブルー(白)NV(ブラインドテイスティング:当てる)

・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・シュナン・ブラン、シャルドネ(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750
・ヴィウラ、ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720
・ユニ・ブラン、コロンバール、シャルドネ(仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\609

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャポー・ブルー(白)NV
【外観】
やや淡い中庸な黄色。
輝きは大人しく、ややグレーがかっていてグリーンも感じる。
粘性はやや強めで、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
蜜のような甘いフルーツ香。
ハーブ。シナモンのようなショウガのような?
熟した印象もある。
香りは全体的に弱め。

【味わい】
軽い。
水っぽい。
やや苦味がある。
ボディは薄い。
セックで甘みは少ない。
酸味も大人しい。
軽い飲み口の割りにアルコールはしっかりしている。

【判定】
やや輝きが少ない外観は、ちょっと安いワインをイメージさせる。
でも粘性はわりとあって、アルコール度はそこそこありそう。

香りの印象はちょっとシュナン・ブランを感じさせる。
ただ香りは弱めで決め手は無い。

味わいは、「えっ」って感じの軽さ。
というか「しまった!」って感じ。
「外した!」ともいう。

これはほぼ価格当て。
恐らく、ヴァン・ド・ターブル。
コロンバールやユニ・ブランの安いワインはアルコールっぽさを強く感じる事があるが、まさにそんな感じ。

ファイナルアンサーで、ユニ・ブラン、コロンバール、シャルドネ
で、ピンポン

いかにも、ヴァン・ド・ターブルってまとまりです。

【判定】
シャポー・ブルー(白)NV
Chapeau Bleu Blanc NV

フランス:ヴァン・ド・ターブル
アルコール度:11%
ブドウ品種:ユニ・ブラン、コロンバール、シャルドネ

テスコエクスプレスで、609円で購入。

最初に飲んだときはあまりの軽さにびっくりしましたが、スーパーライトながらまとまりは良く、口当たりも良いので、そんなに悪い印象はありません。

冷やして飲むとさらに飲みやすくなります。

価格を考えると、全然アリなワインですね。
ワイングラスよりは、タンブラーが似合いそうなタイプです。

今日の晩御飯はきのこ入りスパニッシュオムレツ。

合わせてみると、基本的に相性はいいのですが、きのこの土の印象がちょっと浮いた感じ。

ジャガイモには抜群に合いますね。
塩だけのポテトフライなんて良く合うんじゃないでしょうか。

ただ気をつけないといけないのは、グラスに入れて少し長く放置しておくと、酸化の印象が強くなります。

印象ががらっと変わってしまって、まずくなってしまいます。
ご注意を。

ちなみに今日は節分なので、節分豆にもあわせてみました。

節分豆って、それだけで食べるととても素朴な大豆の味がするんですけど、ワインに合わせるととたんに炒った香り、焦げ臭がうわっと広がりますね。ちょっとびっくり。
白ワインには合いませんね~。

枝豆と軽い赤が意外と合いますが、節分豆も軽い赤の方が合うかもしれません。
試してみたいですが、来年ですかね。

スーパーライトなまとまりですが、すっきりと嫌味がなく、この価格帯ではいける方だと思います。

2009/02/01

リヴァールート カベルネ・ソーヴィニヨン 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・カベルネ・ソーヴィニヨン(ルーマニア:オプリソール地区:06)\870
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860
・ピノタージュ60%、シラーズ40%(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

リヴァールート カベルネ・ソーヴィニヨン 2006
【外観】
明るいルビー色。
透明感が強く、底がはっきり見えるくらい。
色合いは黒っぽく落ち着いている。
ディスクは薄く、粘性は弱め。

【香り】
赤いベリー系の果実香。
チェリーくらい?
わずかにスパイシー。
グラスを回すと、生っぽい動物香。
香りは全体的に弱め。

【味わい】
ライトボディ。
ほんのりとした甘みがある。
酸味が中心で、タンニンはきれいに溶けている。
後味に酸味が残り、ジューシーな印象。
印象としてはロゼのような味わい。
柔らかく、口当たりが良く、すっきりとしている。

【判定】
外観はピノ・ノアールかサンジョヴェーゼ。
しかし、今回の選択肢にはそんなものはない。
普通に考えると今回の品種でこんなに明るい色合いは考えられないので、日頃あまり飲まない地域のものが怪しそう。
そうなるとルーマニア?
南アフリカも候補。
香りはチャーミングはフルーツ香が中心。
飲み口も優しく、軽やかにまとまっている。
南アフリカはシラーが入っているので、これは無いだろう。
そうなるとルーマニアのカベルネ・ソーヴィニヨンだけど、確かに微妙に、カベルネ・ソーヴィニヨンの印象があるかも。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

こんなカベルネ・ソーヴィニヨンが試験で出たらアウトですね。

【総評】
リヴァールート カベルネ・ソーヴィニヨン 2006
RIVER ROUTE CABERNET SAUVIGNON 2006

ルーマニア:オプリソール地区
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

リカーランドトップで、870円で購入。

ほんのり甘くて、軽くて、フレッシュでジューシー。
気軽に飲めるワインですが、ルーマニアの食文化を良く知らないのですが、どんな料理に合わせるイメージなんでしょうね。

今日の晩御飯はチキンのソテー。
チーズと大葉が挟んであります。

ごはんに合うように照り焼き風のタレがつけてあったので、甘さがケンカしてダメでした。

大葉をバジルに変えて、オーブンで焼いて、塩コショウで食べると合いそうです。

フルーツを添えたり、フルーツソースで美味しくなるような料理が合う感じ。
甘みがあって酸っぱいので、和食には合わせにくいワインです。

いわゆるカベルネ・ソーヴィニヨンというまとまりでは無いので、品種のイメージで期待すると肩透かしをくらいますね。
とってもライトで、印象として一番近い品種のイメージはサンジョヴェーゼでしょうか。

ワインとしては丁寧に出来ている感じがするので、合わせる料理によっては美味しく飲めると思います。

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http://www.rakuten.co.jp/masuya-sake-ten/1489917/1537038/#1184241

※サイトから引用
ため息をつく程美しい東欧の国ルーマニア。世界最古のワイン産地の一つです。
リヴァー・ルートは、レー・ケンダーマン社が経営するルーマニア南西部のオプリソール地区にあるワイナリーです。フランスのボルドー地方と同緯度にあり、世界最古のワイン産地の一つで、高品質なワイン産地としても知られています。ワイン名の「リヴァー」は近くのドナウ河からとりました。ドナウ河からの風がルーマニアのワイン産地を吹き抜けます。
この価格にしてこのしっかりしたボディ!!価値あるワインです!

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