2009/06/07

シャトー・ド・ナステ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・マスカットベリーA(日本:甲府市:酒折町:07)\1780
・グルナッシュ、シラー、カリニャン(仏:コート・デュ・ローヌAC:07)\1280
・ガメイ70%、ピノ・ノワール30%(フランス:ブルゴーニュ:ブルゴーニュ・グラン・オルディネールAC:00)\1200
・メルロー、カベルネ・フラン(フランス:ボルドー地方:ピュイスガン・サンテミリオンAC:06)\1150

の4本のうち1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ド・ナステ 2007
【外観】
紫がかった、濃縮感のある、ガーネット。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
ディスクは薄い。
色調は紫がかっていて、若々しさを感じる。

【香り】
濃縮感のある果実香。
ジャムや、加熱された果実の印象。
タバコの葉、カラメルなどの焦げ系の香りも強い。
グラスを回すと生っぽい動物香。
スパイスの印象も強い。
やや茎のようなグリーン系の香りもある。

【味わい】
滑らかで、暖かさを感じる、柔らかいアタック。
アルコール度は高い。
タンニンは柔らかく、ソフト。
酸も穏やか。
全体に、ゆったりと柔らかくまとまっているが、バランスは良い。
セックだが、少し甘みを感じる。
残糖の印象か、アルコールの印象かいまいち判断つかず。
後味にはやや苦味とアルコールの印象が残る。

【判定】
濃い外観なので、ローヌか、ボルドー。
香りの第一印象はローヌだが、ヴェジェタルな感じはボルドー。
飲み口はどちらとも言えない。
シラーっぽい甘い印象もあるが、メルローのフルーティながら力強い、という印象もある。
生産年が1年違うが、どちらかというと07くらいの印象。
香りもシラーの肉厚な印象が強い。
メルローのフルーティさとはちょっと違う感じ。
ただ、最近のボルドーはかなり肉厚フルーティなパターンが多いので、注意が必要。
独特なフローラルな香りがあり、そこがちょっと迷うところ。
ちょっとミントをまとったフローラルとでもいうか。
飲んだときにも、ややのっぺり感があって、少しニューワールドっぽさがある。
あ、このフローラル感は、うすめたユリって感じ。
それともハーブ香かな?

ファイナルアンサーで、ローヌ
で、ピンポン

ちょっとニューワールドっぽいローヌです。

【総評】
シャトー・ド・ナステ 2007
CHATEAU DE NASTES 2007

フランス:コート・デュ・ローヌAC
アルコール度:14.5%
ブドウ品種:グルナッシュ、シラー、カリニャン

ジャスコで、1280円で購入。

そつなくまとまったワインって感じ。
コストパフォーマンスは高いでしょうか。

まろやかで、飲みやすい飲み口で、厚みのある果実香。
濃縮感のあるフルーティなワインで、とても今風な感じ。

それに加えて独特な香りの要素が、個性を出しています。
最初はややグリーン系の花の香り。
それから、ちょっとキャンディっぽい感じに変わってきます。

飲み進んでもそれほど変化を感じませんが、ワイン自体に力があるので、時間がたっても腰砕けになることはありません。

私の好きなタイプではありませんが、ワインとしては良く出来ていると思います。

時間がたつとうまい具合に力が抜けてくるんですよね。
温度は少し低めの方がフレッシュ感が出て美味しく飲めます。

最後まで美味しく飲める、コストパフォーマンスの高いワインではないでしょうか。

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