2009/04/12

ユルツィガー・シュヴァルツライ リースリング トロッケン 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・グルナッシュ・ブラン50%クレレット30%ブールブラン20%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:07)\1560
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ユニ・ブラン50%、コロンバール50%(フランス:南西地方:コート・ド・ガスコーニュ:07)\890
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ユルツィガー・シュヴァルツライ リースリング トロッケン 2007
【外観】
淡い黄色。
ややグリーンがかっている。
小さな気泡がグラスに多くみられる。
炭酸を含んでいるようだ。
粘性は弱く、さらっとしている。
輝きはあるが、やや大人しい。

【香り】
南国系のフルーツ。
マスカットのようなブドウをイメージさせるフルーツ香。
甘くて香りが強い。
ややゲヴュルツトラミネールをイメージさせる。
フルーツ香が中心で、少しハーブの印象。

【味わい】
セックだが、少し残糖を感じる。
酸味は強く、やや炭酸を含んでいる。
舌に酸味が強く残る。
後味はジューシーというより収斂性を感じる。
ボディは軽く、やや頼りない。
味の基本構成は酸で出来ている。
余韻はほとんどが酸の印象。

【判定】
淡い色合いからはすべてが候補。
香りは特徴的な南国系の果実香で、シュナン・ブランやヴィオニエをイメージさせる。
味わいは強い酸が特徴で、ボディは頼りない。
多分価格的には1000円以下。
残糖を感じるやや甘みのある口当たりは新世界ワインの印象。
そうなるとやはり、アルゼンチンのシュナン、ヴィオニエか。

他の可能性を検討すると、この特徴的な香りで他に考えられるのは、グルナッシュ・ブラン?

前回、グルナッシュ・ブランでバナナ香を感じたが、ひょっとして。
しかも今回のローヌは自然派ワイン。
ううん、かなり怪しいかも、しかもコンドリューっぽさがあるとなるとローヌでもおかしくない。
あとは価格が、680円なのか、1560円なのか。
この680円はかなり、コストパフォーマンスが高いと思われるので、全然あり。
そうなるとローヌの1560円では?
バランスが良いので、それもありかも。
こりゃ、難しい。
炭酸を含んでいて極端に若々しいし、これはアルゼンチンだろう。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ
で、ブー

全然違って、リースリングでした。

【総評】
ユルツィガー・シュヴァルツライ リースリング トロッケン 2007
Urziger Schwartzlay Riesling Trocken 2007

ドイツ:モーゼル地区:QbA
アルコール度:12%
ブドウ品種:リースリング

リカーランドトップで、1320円で購入。

新感覚のリースリング?

でもネタバレしてみるとリースリングらしさも感じます。
ペトロール香は皆無ですが、このタネの部分というかマスカットっぽい感じはドイツワインっぽいです。

ペトロール香がしないと、なかなかリースリングに決められませんが、最近はペトロール香のしないリースリングも増えているので、他の決め手になる要素が必要になってきますね。

今回でいうと、炭酸を含んでいる感じや、マスカットっぽい、ブドウそのものを感じる香りが特徴的です。

そこにかすかに白い花のような香りもありますね。

このワインはドイツワインっぽいというよりは、どちらかというと新世界っぽいのですが、繊細なバランスはさすがドイツワインって感じがします。

最初の軽い口当たりは1000円以下の印象でしたが、軽くてもバランスがよく、さらに時間がたっても力があまり落ちてこないのは、品質の高さを感じます。

ライトですっきりしていてすいすい飲めます。
なかなか良いかも。

やや酸味が強かったり、タネの部分のようなエグミが残ったりするのは人によっては気になるかもしれませんが、一般的には許容範囲という感じがします。

ドイツワインの新しい傾向を感じる1本ですね。

和食にも合いそうな感じですね。
天ぷらには良く合いました。

ちょっと甘さを感じるドイツワインは、和食に合わせやすいと良く言われますね。

酸味の強さがちょっと気になりますが、バランスが良くてクリーンな印象があり、良くまとまっているワインだと思います。

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