2009/03/08

テッラ・ノストラ トスカーナI.G.T.(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:ボージョレ地区:ボージョレ・ヴィラージュ:06)\1630
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・グルナッシュ、シラーズ(豪:サウス・オーストラリア州:バロッサ・ヴァレー:07)\924

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

テッラ・ノストラ トスカーナI.G.T.
【外観】
濃い外観。
深い透明感もあり、底がぎりぎり見えるくらい。
粘性は弱め。
色合いは少し落ち着いている。

【香り】
濃縮感のある果実香。
スパイス。
タバコの葉。
すっきりとしたキレイな香り。

【味わい】
ほんのりと甘さを感じるがすっきりとフルーティなまとまり。
ミディアムからフルボディくらい。
酸味もしっかりとしていて、爽やかさを感じる。
ボディはあまり厚くなく、余韻も短い。

【判定】
濃い外観からは、ガメイとサンジョヴェーゼが消える。
残りはローヌのシラーと、オーストラリアのグルナッシュ、シラー。
色味は落ち着きがあるが、まだ若い印象なので、これはオーストラリアか。
香りはシラーっぽさを感じるが、フルーティさが強いので、グルナッシュの印象。
味わいもスッキリしたフルーティさがあり、わずかな甘みもニューワールドっぽい。
と、まあほぼオーストラリアなのだけど、もう一度ローヌの可能性を検討。
上品なまとまりなので、少し高いラインも考えられるが、ボディというか骨格がやや貧弱なので、やはりクローズ・エルミタージュじゃないかな。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ、シラー
で、ブー!

な、なんと全然考えてなかったサンジョヴェーゼ・・・

【総評】
テッラ・ノストラ トスカーナI.G.T.
TERRA NOSTRA TOSCANA I.G.T.

イタリア:トスカーナ州:I.G.T.
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン

オーケーストアで、1344円で購入。

完全にやられました。

一切サンジョヴェーゼの印象を感じませんでした。
確かにシラーかと言われると微妙に違ったんですが。。

グルナッシュをサンジョヴェーゼと間違えて、シラーをカベルネ・ソーヴィニヨンと間違えた、って感じでしょうか。

明らかに新しいスタイルのイタリアワインです。
グローバルワインとでもいいましょうか。
でも、このワインとても美味しいです。

サンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンという取り合わせもなんともしっくりと馴染んでます。

勝手な感想ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンだけだと重くなってしまうところをサンジョヴェーゼが軽くてフレッシュな方向に引っ張っているように感じます。

ちょっと飲み進むと、口の中になめし革のようなややケミカルな印象の香りが出てきましたが、そこにサンジョヴェーゼっぽさをちょっと感じます。
酸味もやや収斂性があるというか、サンジョヴェーゼ独特の酸味があるのかな?

でもこれ実はボルドースタイル?

なんだかようやく開いてきたみたいですが、フローラルな印象が出てきました。
すみれでもバラでもない、ちょっと白い花みたいな感じ。
グリーンぽさも出てきましたね。

ボルドースタイルだけど、ほんのりサンジョヴェーゼ風味。
これがスーパートスカーナの真髄か!(たぶん違います)

裏ラベルに「スーパー・トスカーナ」って書いてあるんですけど、これって自己申請でカテゴライズされるのかな?

そういえばこのワイン、ラベルで相当損してる気がします。
おっちゃん4人が入っているラベルですが、美味しそうに見えないんですよね。
カミさんも美味しくなさそうなので、いままで開けたくなかったって言ってました。

とまあ、あれこれ言ってますが、最後まで美味しく飲めました。
スーパー・トスカーナの片鱗を見せる、お手頃なワインです。

2 件のコメント:

masayukiz さんのコメント...

こんにちは、はじめまして。ここのブログの愛読者です。普段飲みのワインが詳しく分析?されていて、とても参考になります。阪神百貨店の売れ筋千円ワインに、サンジョベーゼとメルローをあわせたイタリアワインがあって、そういう傾向が増えているようですね。

にしのたけし さんのコメント...

返信遅れてごめんなさい。
愛読なんてとても嬉しいですね、ありがとうございます。
(^-^)
ワインのテイスティングはまだまだ勉強中ですが、これからも頑張ってブログ更新していきます。
イタリアワインは自由ですよね。
セパージュにしてもラベルのデザインにしても新しさを感じます。
安くて美味しいワインを紹介していきますので、これからもよろしくです。

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