2008/02/23

ギュリヴェール 2005(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー、マルベック(アルゼンチン)\1974
・メルロ40%、カベルネ・ソーヴィニョン30%、カベルネ・フラン30%(ボルドー)\1580
・サンジョヴェーゼ・メルロー(伊:エミリア・ロマーニャ)\780
・ボバル、シラーズ(スペイン:バレンシア)\768

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ギュリヴェール 2005 ボトル ラベル
【外観】
濃い紫。
やや黒っぽく、フチは赤みが強い。
深い透明感があるが、底は見えないくらいの濃さ。
粘性はやや強く、脚が長く残る。

【香り】
イースト香。
やや濃縮感のあるフルーツ香。
なめし革のようなややケミカルな張りのある動物香。
ミネラルっぽくもある。
華やかさはなく、やや重い印象。

【味わい】
セックで硬い飲みくち。
タンニンも強く、酸味も効いている。
甘さをほとんど感じない、ドライな印象。
余韻は割りと長く続く。

【判定】
外観と香りの印象では、ややシラーが優勢。
逆に飲んだ印象だと、ほとんど甘さが無く、シラーでは無さそうだ。
動物香とドライな口当たりではサンジョヴェーゼも候補だが、ワイン自体に力強さがあって、しっくり来ない。
ボルドーは香りの印象が違うのと、飲み口もイメージが違う。
飲めば飲むほど分からなくなる。
価格帯のイメージで決めるか。

ファイナルアンサーで、スペイン
で、ブー

な、なんとボルドーでした。

【総評】
ギュリヴェール 2005
Gulliver 2005

フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:メルロ40%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、カベルネ・フラン30%

リカーランドトップで、1580円で購入。

確かに、このドライで硬派な、媚びていない飲み口はフランスそのものでした。

しかも、この甘さをほとんど感じないという点で、シラーはやはり外すべきでしたね。
ボルドーに対して華やかさを基準に考えている節があるので、そこは反省点です。

カベルネ・フランの比率が高いところも判定を迷わせたポイントだったかもしれません。
ちょっと陰気臭くて、重い、哲学的なイメージがカベルネ・フランにはあります。(あくまで個人的な感想です)

価格的には1000円以下を想定したのですが、あらためて飲むと1000円以下の味わいではありません。
力強く、ポリシーを感じます。
ただ口当たりがそっけなくやや荒々しいので、何か食事と合わせる必要がありそうです。

今日の晩御飯は鶏の味噌焼き。
和風のグリル料理ですが、割とあってました。

押しが強いワインではないので、チキンのグリルくらいがちょうどいい感じかな。

ビーフジャーキーはちょっと喧嘩する感じです。
ワインがとても弱くなります。

ただ、このワイン、食事の許容範囲が広いですね。
食べ物が入ると、フレッシュ感も出てきます。

隠れていたフルーツがふっと顔を出す感じです。

牛肉の料理だと、ワインがフレッシュでフルーティな印象になるでしょうね。

ピスタチオは渋皮の苦さが強調されて合いません。
リダーチーズは、チーズが負るものの、相性はそんなに悪くありません。

このワインは、いろいろな料理を優しく包み込むような懐の深さを感じます。

まあ、欠点を言うと、ちょっとクリーンさが無いところが気になるんですよね。
少し重くてべたっとした感じ。

香りも少し重く、ケミカルな要素もあって、ちょっマイナーな印象を感じてしまいます。

それから、グラスに色素が残りやすいのもちょっと安っぽい感じがしますね。

まあ、あれこれ悪口も書いてしまいましたが、トータルでは美味しい方かな?

■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/yuhara/454408/454793/1916557/#1466666

※サイトより引用
「パリの高級レストランでも通用するハウスワイン」としてキュヴリエ家が造らせたACボルドー「ギュリヴェール」。プルミエ・コート・ド・ブライエ 100%の葡萄を格下ACボルドーでリリースする1本。オーナー自らとポワフェレのエノロジストが試飲を重ねて造るネゴススタイル。ラベルもレオヴィル・ポワフェレと同じイエロー、同家の紋章を冠したデザイン。

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