・ピノ・ノアール(ブルゴーニュ)\1580
・テンプラニーリョ(オヤ・デ・カデナス・レセルバ)\1100
・ガメィ(ボージョレ:デュブッフ)\1070(元値1308円)
・カベルネ・フラン(アンジュ)\1080
の4本から1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
濃い外観ながら、透明感あり。
紫色が強く黒っぽい色調。
粘性は割りとある。
脚は少なめに現れるが、雫があとからゆっくりと降りてくる。
やや雫に色素が残り、タンニンが溶けきれていないような印象。
【香り】
ややケミカルな印象が強いなめし革。
とても悪く言うと、アンモニアっぽい匂いがある?
鉄っぽい鉱物香と、ちょっとキャンディっぽい匂い。
フルーツはチェリー、イチゴくらい。
香りはそれほど強くない。
【味わい】
渋みが強く、酸味が強い。
やや荒っぽい口当たりの印象。
余韻はそれほど長くなく、広がりも無い。
ボディはスレンダーで、やや弱々しい骨格。
とてもそっけない印象だが、嫌味は無いので印象は悪くない。
【判定】
最初かなり透明感があるように感じたので、ガメイ、ピノ・ノアール、カベルネ・フランを候補にする。
雫にタンニンが残る感じではカベルネ・フランが優勢。
香りの印象では、やや陰気ななめし革の香りで、低価格のカベルネ・フランに良くある感じ。
ただ、時間が経つと香りに厚みが出てきて、ピノ・ノアールも候補になる。
ガメイに関しては、私の方で唯一ヴァラエタルアロマとして認識している干しブドウの香りが無いので、やや後退。
でも少しキャンディっぽい香りのニュアンスがあるので、完全には外れない。
飲み口はとてもサバサバしていて、渋すっぱい。
価格的には、安い感じ?
ピノ・ノアールは割りと評判のいいやつだし、デュブッフのワインはこんな粗雑な飲み口じゃないだろうし、やはりそうなるとカベルネ・フランかな。
ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ピンポン
この間飲んだシノンと同じ作り手ですが、こちらの方がおいしい。
【総評】
アンジュ ピエール・シェノー 2006
ANJOU Pierre Chanau 2006
フランス:ロワール地方:アンジュAC
アルコール度:12.5%
ジャスコで、1080円で購入。
カベルネ・フラン独特な、やや重く、ケミカルっぽいなめし革の香りがします。
ロワールのカベルネ・フランにいつも感じますが、哲学的というか、理性的でとても抑制された落ち着きがあります。
ボルドーやブルゴーニュにはない魅力でしょうか。
やや痩せた飲み口で渋くて酸っぱいので、手放しでおいしい、って訳ではないのですが、きっと何かピッタリのシチュエーションがあるんだろう、って感じさせるワインです。
多分この間飲んだシノンとほぼ同じ味わいだろうと思いますが、印象としてはこちらの方がまだ飲みやすくて美味しいような気がします。
とっつきにくさみたいなものが少ないのかもしれませんね。
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