2007/12/01

オ・フィル・デュ・タン ヴェルジェ・デュ・スッド赤(ブラインドテイスティング:当てる)

・カベルネ・ソーヴィニヨン(ロバート・モンダヴィ ウッドブリッジ)\1039 C
・メルロー(ロバート・モンダヴィ ウッドブリッジ)\1039 C
・グルナッシュ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン(VDT:オ・フィル・デュ・タン ヴェルジェ・デュ・スッド)\1000 C
・マルベック(サンタ・アナ・マルベック)\698 C

の4本のうちから1本を空けてもらい、ブラインドテイスティング。

オ・フィル・デュ・タン ヴェルジェ・デュ・スッド赤 ボトル ラベル
【外観】
濃く、深い透明感。
底はまったく見えない。
フチには紫色の色味が強く出ていて、全体に黒っぽい色調。
粘性はそれほど強くなく、脚はすーっと流れる。

【香り】
閉じた、硫黄の印象の強い香り。
どちらかというと動物系の印象が強いように感じる。
何度かグラスを回すが、閉じた印象は変わらず。

【味わい】
渋く、酸っぱい。
かなり収斂性が強く、やや荒々しい印象の飲み口。
渋みが強いながらも、清涼感を感じる。
飲み口は荒々しいが、ワインとしては出来が良い印象がある。
余韻は短く、スパッと消える。

【判定】
今回の4本の中では、色合いではほぼすべてが候補になり、香りも閉じている印象で特徴的なものは嗅ぎ取れない。
ただ、動物的な印象があり、グリーン系の印象が弱いので、とりあえずカベルネ・ソーヴィニヨンは外す。
飲み口はとても特徴があり、渋く、酸っぱい。
この、飲み手に優しくない感じはとてもフランスっぽい感じ。
他に考えられるのはメルローで、かなり渋みの強い時がある。
メルローだとモンダヴィだが、とても飲み手に優しい(やや人工的な)事が多いので、こんなに荒々しい飲み口では無いだろう。
とは思うが、最近安いモンダヴィワインでもフランスっぽいものがあるので、切り捨てられない。
マルベックはもうちょっと穏やかで優しいだろうと思われるのでこれは外しておこう。
南仏VDTとメルローの一騎打ち、って事で、決め手になるような香りの特徴が出てくるのを待っていたら、やや時間が経ってシラーっぽい、スパイスの印象が少し出てきた。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

おー、当たった、当たった。

【総評】
オ・フィル・デュ・タン ヴェルジェ・デュ・スッド赤
Verget du Sud Vin de Table Au fil du temps

フランス:ヴァン ド ターブル
アルコール度:12.5%

レシピ青葉台店で、1000円で購入。

全体に閉じている印象ながら、パフォーマンスの高さを感じさせる。
ちょっと時間をおかないと変化してこないかな、と思いながらもどんどん減ってしまう。
時間と共に、閉じた香りの印象は、鉄っぽさや、なめし革のような薬品っぽさを含んだ動物香が少し現れてきた。
スパイシーさもだんだん強くなってきて、シラーっぽさが表に出てきた。
焦げ臭や、ややチョコレートっぽい印象も少しあり、このワインのパフォーマンスの高さを感じさせる。
香りはボリューム感があり、強さを感じさせる。
飲み口も少し落ち着いてくると、荒々しかった印象が少し優しくなってきた。
ほんのり甘さも感じて、ローヌのエルミタージュみたいな印象を感じる。
非常に清涼感があり、飲み口が爽やかで、べたつき感や重さは感じられない。
良いワインだが、ややとっつきにくい感じがあるので、渋くっても、酸っぱくっても大丈夫、って人にはおすすめでしょうか。

楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/daiken/470057/462254/835624/

※サイトより引用
さらっとした軽いボディに南フランスを思わす果実味。酸味とタンニンがしっかりと存在しています。ソフトにスパイシーさもあってなかなかのデイリーワイン。
これはこの価格帯のデイリーワインとしてはなかなか!
南仏らしい気取りのないフルーティーで飲みやすいながら、タンニン・酸味のバランスが素晴らしい、エレガントなデイリーワインです。「さすがはヴェルジェ!」と思いました。

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